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個人の主体的なワーク・ライフ・バランスの実現に必要な資源に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21K13371
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 07080:Business administration-related
Research InstitutionChuo University

Principal Investigator

高村 静  中央大学, 戦略経営研究科, 教授 (10808736)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Keywordsワーク・ライフ・バランス / 自律性 / 資源保存論 / ジョブ・クラフティング / 分散型ワーク / 分散と統合 / マネジメント行動 / 境界管理 / テレワーク / キャリア自律 / 人的資本 / 心理的資本
Outline of Research at the Start

本研究は、WLB(ワーク・ライフ・バランス)を実現する主体は個人であると定義し、WLB実現のために必要な個人の資源を明らかにしようとするものである。さらに、個人がそうした資源を獲得するため、企業はどのような支援ができるのか、またそのような支援を提供する企業を、個人はどのように認知するかについて明らかにしようとするものである。
WLB実現のための個人の資源として、人的資本、社会関係資本、心理的資本に加え、アイデンティティや、仕事と生活の境界を管理する能力(境界管理力)などを想定する。

Outline of Annual Research Achievements

これまでの研究のとりまとめと、それを踏まえた新たな研究として、主に以下の3点を実施した。
第1に、2022年度に実施した調査のデータを分析し、結果と考察を論文にまとめ学会誌に投稿し、採録された。主な内容は、コロナ禍の緊急事態宣言下で広く行われたテレワークを、個人(P)要因と職場(環境(E))要因の計6変数を組み合わせてクラスター分析したところ、環境要因に恵まれていたか否かで2つの類型に分かれ、さらに個人要因である仕事中心主義/二重中心主義(仕事と生活の両方に価値を置くグループ)の2つの類型が組合わさることで、合計4つの分類に分けられた。コロナ禍のテレワークは二重中心主義者の資源を消耗させ、両立を難しくしWLCを生じさせていたが、組織からの資源提供(ictサポートや上司支援、自律性の付与)を受けた場合には、自ら資源獲得行動(クラフティング行動)を行い、WLCを克服していた可能性があることを、資源保存論を用いて説明した。
第2に、2022年度に実施したインタビュー調査を踏まえ同年学会報告した内容を論文としてとりまとめ、紀要に投稿した。ここではリモートワークを含む柔軟な働き方を導入したX社の3人のマネージャーが、それぞれのリーダーシップスタイルに応じたリーダーシップ行動をとること、またABW(Activity based Working)を取り入れたオフィスで異なる場の用い方(位置取り戦略)を行っていることを、オフィスで装着するウェアラブルセンサーのデータ分析の結果と聞き取り調査の内容から具体的に示した。
第3に、上記の紀要に投稿した論文の内容の一般化可能性を検討した。具体的には、大規模調査実施のための先行研究レビュー、仮説設定、調査設計を行った。大規模調査は、自らが経験した自律的な働き方と管理職のマネジメント行動を問うt1調査と、その成果を問うt2調査の2回に分けて実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

①2022年度調査の結果データを用いて、すでに学会に掲載された論文以外の分析・とりまとめを行っている。数次の修正を加えており、論文としてのとりまとめを目指している。
②昨年度実施した大規模調査の結果は学会報告に向け分析と取りまとめを行った。学会で報告し、そこで行われる議論を踏まえ、論文として取りまとめる予定で、概ね順調に進捗している。

Strategy for Future Research Activity

2024年度の計画は次の2点である。
まず、昨年度実施した大規模調査に関しては、分析結果を6月の学会で発表する予定である。そこでの議論を踏まえ、年度の後半に向け論文として取りまとめる予定である。
さらに、本年度は資源保存論とジョブク・ラフティングの概念を踏まえた新たな調査を実施する予定である。2年目・3年目に実施した調査は、リモートワークなど柔軟で自律的な働き方を構成員に認めた職場のマネジメントに焦点を当ててきたが、それらの発見を踏まえて再び個人レベルのワーク・ライフ・バランスを実現する個人資源に焦点化したい。本研究のこれまでの取組で得られた知見の1つがジョブ・クラフティング(Jクラフティング)やワーク・ライフ・クラフティング(WLクラフティング)のうち、接近型のクラフティングは、個人が自律的に行う創造活動であり、主体的なWLB実現に大きな役割を果たすという点である。こうしたクラフティング行動の資源となりうる個人要因に着目した仮説設定、調査設計を行い、大規模調査を行う予定である。

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • Research Products

    (5 results)

All 2023 2022 2021

All Journal Article (3 results) (of which Open Access: 3 results,  Peer Reviewed: 2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 「分散型ワークにおける管理職のマネジメント行動」2023

    • Author(s)
      梅崎修, 高村静, 坂本憲一
    • Journal Title

      『生涯学習とキャリアデザイン』

      Volume: 21 ( 1 ) Pages: 19-29

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Open Access
  • [Journal Article] Understanding telework profiles and work-life balance during the COVID-19 Pandemic2023

    • Author(s)
      高村 静
    • Journal Title

      Journal of career design studies

      Volume: 19 Issue: 0 Pages: 5-18

    • DOI

      10.57448/cdij.19.0_5

    • ISSN
      1880-2753, 2758-3473
    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 新しい働き方としての分散型ワークとその実践例2022

    • Author(s)
      高村 静、坂本 憲一、梅崎 修
    • Journal Title

      Journal of career design studies

      Volume: 18 Issue: 0 Pages: 147-153

    • DOI

      10.57448/cdij.18.0_147

    • ISSN
      1880-2753, 2758-3473
    • Related Report
      2022 Research-status Report
    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 分散型ワークにおける管理職のマネジメント行動2022

    • Author(s)
      高村 静, 坂本 憲一, 梅崎 修
    • Organizer
      日本キャリアデザイン学会第17回研究大会 2022年 日本キャリアデザイン学会
    • Related Report
      2022 Research-status Report
  • [Presentation] 「O社における分散型ワークの取り組み」2021

    • Author(s)
      高村静・梅崎修・坂本憲一
    • Organizer
      日本キャリアデザイン学会第17回研究大会
    • Related Report
      2021 Research-status Report

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Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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