Project/Area Number |
21K13395
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07100:Accounting-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
亀岡 恵理子 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (30806295)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 監査人のキャリア / 経験 / エキスパティーズ / 経験種類 / 異動・出向 / 財務諸表監査 / 監査チーム / チーム・パフォーマンス |
Outline of Research at the Start |
監査チーム概念は、財務諸表に含まれる会計上の見積項目の増大、被監査会社の海外展開に伴うグループ監査やCOVID-19の影響によるリモート監査の導入など、直近の監査実務において大きな変化と拡がりをみせてい る。本研究は当該概念に焦点をあて、定性的手法を通じて、(1)メンバー構成およびチーム構造、(2)チーム・プロセス、(3)チーム・パフォーマンス、(4)それら相互の関連性を明らかにする。これら各プロセスが監査品質に与える影響を分析することによって、知覚的および実質的な監査品質の向上に貢献する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、予定していたアンケート調査を実施できたことが最大の成果である。アンケート調査は、わが国の大手監査法人に所属するパートナーを対象に、監査人のキャリア形成と監査品質について調査する目的で実施された。具体的には、パートナーがそのキャリアにおいて積む経験種類とそこからの学び(エキスパティーズ開発)について質問した。監査研究はこれまで、監査人が監査法人内で積む監査業務経験を主に研究の対象としてきたが、本研究では幅広い文献渉猟に基づき、監査人が監査法人内外で積む監査・非監査業務経験へと経験種類を拡張するフレームワークを構築して質問票を作成したことに意義がある。 調査実施にあたっては、日本公認会計士協会の研究公募「公認会計士へのアクセス」を利用し、支援をいただいたおかげで高い回答率を確保することができた。また、アンケート調査実施までのプロセスにおいて、国内外の監査研究者および実務家の方から、調査内容に関してフィードバックを受けることができた。 研究代表者は、2022年9月から在外研究の機会を頂戴しており、アンケート調査実施前の研究フレームワークおよび調査実施後の結果のそれぞれについて、滞在先大学の研究会で報告する機会を得た。この他、研究協力いただいた日本公認会計士協会および監査法人に対して、進捗に応じたアウトリーチ活動を実施した。 本年度は、アンケート調査のうち、主に自由式質問についてコーディング等、必要な分析作業を実施した。コーディングしたデータを用いた定量的分析は現在も作業途中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査を実施完了し、そのデータ分析を順調に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
定性データの分析は大方完了したため、その成果報告を進めるとともに、取得したデータを用いて定量的分析を進めていく。国内外での学会報告を予定している。
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