Project/Area Number |
21K13454
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
三谷 はるよ 龍谷大学, 社会学部, 准教授 (60733326)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | 子ども期の逆境体験(ACE) / 虐待・ネグレクト / 世代間連鎖 / 全国調査 / 量的調査 / 子ども期の逆境体験 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、全国郵送質問紙調査である第1回JACE調査(日本版Adverse Childhood Experiences Survey)を実施する。この調査の事前準備として、ACEを経験した成人に対する生活史調査を実施し、仮説設定および質問紙作成を行う。これを用いて第1回JACE調査を実施し、調査データの統計解析によって子ども期の逆境的体験(ACE)の世代間連鎖を生じさせる媒介プロセスを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、子ども期の逆境体験(Adverse Childhood Experiences: ACE)の世代間連鎖を生じさせる媒介プロセスを明らかにすることである。子ども期の逆境体験とは、18歳になるまでに経験された虐待・ネグレクトや、家庭の機能不全(家族の依存症、精神疾患、DV等)のことをいう。 2023年度は本研究課題の3年目として、主に①全国WEB調査の成果公表、および②全国郵送調査によるデータ分析を進めた。 2021年に実施されたACEに関する全国WEB調査から得られたデータによる分析結果を、単著『ACEサバイバー ――子ども期の逆境に苦しむ人々』(ちくま新書)にまとめ、2023年5月に刊行した(①)。ここでは、ACEが成人後の心身の疾患、失業や貧困、社会的孤立や子育ての困難に至るまで、長期的に悪影響をもたらすことを実証的に示している。本書は、日本でのACEの長期的影響に関する最新のエビデンスを一般向けに公表する日本語で書かれた初めての書籍である。この単著刊行に付随して、各種メディア出演・執筆、講演等により、ACE研究の社会的啓発にも取り組んだ。 また並行して、2023年1月に実施された全国郵送調査によるデータの整形・基礎的分析も進めた(②)。本調査は調査会社が保有する郵送トラストパネル・サンプル(モニター)を対象に行った全国郵送調査であり、①で取り上げた全国WEB調査の結果との比較・検討を行った。この郵送調査データからも、ACEの全国的分布はWEB調査と同水準であり、さらにACEの世代間連鎖も確認された。今後は、この全国調査データの分析をさらに進め、ACEの世代間連鎖メカニズムに関する成果公表に取り組む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、主要なデータ分析結果を公表する単著を刊行し、論文執筆も進んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、全国郵送調査から得たデータの分析と、その結果に関する成果公表(論文執筆・学会発表)を進める。
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