Project/Area Number |
21K13525
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
瀬平劉 アントン 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (50754438)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 文脈的行動科学 / プロソーシャル / ナラティヴ研究 / アクセプタンス&コミットメント・セラピー / ナラティヴ・セラピー / スキーマ療法 / 臨床教育学 / 京都学派 / アクセプタンス・コミットメント・セラピー / 自覚 / 教育哲学 / 日本哲学 / ホリスティック |
Outline of Research at the Start |
教育学において、特に学生の自覚を支えるための教育(マインドフル教育、ナラティヴ教育)と全人的学生理解(現象学分析、ナラティヴ分析)において、非西洋的な哲学に関心が集まりつつある。本研究は日本哲学のユニークな貢献を探求し、国際的に広めることを目的とする。特に、京都学派とその教育学から臨床教育学までの系譜、具体的に森昭(1915~1976)の教育哲学を探求し、それを現代の教育理論と質的研究と対話させ、自覚の教育と全人的学生理解のモデルを明確にしたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は次のような研究を行いました。 1,自覚教育学について、国際的な学物雑誌で、一本の論文を出版しました。また、学術発表5回(そのうち国際学会は3回)、イベント一件、他の研究発表は7回を行いました。毎年の普段の数を春かに超えて、この科研研究の成果を広めるように努力しました。 2,文脈的行動科学の哲学的背景(プラグマティズム)を探求し、自覚教育の科学と哲学を確認しました。また、その科学における「機能と記述の二分法」を克服し、その自覚の質的研究の道を開きました。 3,プロソーシャルというアプローチを通じて、自覚を個人のレベルのみならず、間柄に広げました。またそれをプラグマティズムと和辻哲郎の哲学で深めました。 4,ナラティヴ実践と京都学派の関係も模索し、京都学派の現実性をより明確にしました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
最初の計画により、2021年度の理論研究に踏まえ、2022年実践研究に入り、2023年度は質的研究で自覚のプロセスを理解しようとするのが目的でした。しかし、計画を超えて、ただ京都学派の研究を応用するだけではなく、高度な心理学の理論の理解もでき、双方の貢献が可能になりました。また、自覚の質的研究だけではなく、そもそもどのような質的研究でそれが観察できるか、方法論的な貢献もできました。その証拠として、高ランクの心理学の学術雑誌『Journal of Contextual Behavioral Science』で、京都学派と文脈的行動科学、文脈行動科学のナラティヴ・アプローチ、2本出版できました。 そして、コロナ禍で実現できなかった国際的なコロキウムは「Kyudai-Ateneo Philosophy and Education Colloquium」の再会により、実現できました。 また、2024年~2025年、京都学派と臨床教育学の原稿を用意する予定でしたが、その目次、またその内容の半分程度、予定より早く準備できましたので、当初の計画以上に進展していると言えます。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画により、2024年度と2025年度は本の原稿の準備に使う予定でした。2024年度、サバティカルを取得することができ、それで集中的に、原稿を準備する時間が確保されています。また、フランスで、国際的な日本哲学の研究者と交流し、この原稿の内容ー自覚の教育学と京都学派ーを広めて、その中のアイデアを深めていきたい。2025年度前半も、サバティカルが続くが、時間が許せば、もう一冊(文脈主義的心理学から教育を再検討する本)の準備を始めたい。
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