保育現場におけるギフテッドの現状と支援に関わる基礎的研究
Project/Area Number |
21K13564
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Kobe Shinwa Women's University |
Principal Investigator |
福井 逸子 神戸親和女子大学, 教育学部, 教授 (60390374)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 保育現場 / ギフテッドへの認識 / マイノリティ / 自記式質問紙調査 / ギフテッド / マイノリティな子ども / 保育者の専門性 / 保育環境 |
Outline of Research at the Start |
近年、保育現場では、発達の特性が様々に異なる子ども達が顕在化してきている。その中で、ギフテッドと呼ばれる子どもについては、ほとんど周知されておらず、保育集団の中に埋もれているのが現状である。 そこで、本研究は、保育現場におけるギフテッドの実態を把握するための調査を行い、そこから導き出される課題を検討した上で、ギフテッドに対する保育の支援策を講じることが目的である。これにより、現行の幼児教育・保育のガイドラインが示している「一人一人」に寄り添った保育のあり方を構築していく一助になり得ると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究実施計画に基づき、2022年9月から1か月間、全国の7市町村において、保育者を対象とした「自記式質問紙調査」をweb上にて行った。調査に至るまでの期間(4月~8月)は、各調査対象地の担当部署に直接訪問し、詳細な研究内容を伝えた後、各市町村の教育長、課長宛てに正式な研究の依頼状を発送した。その後、各市町村の担当者より所轄内の保育現場の所属長宛に本研究協力依頼文書と共に、調査開始日には、調査用紙のURLが配信された。 調査終了後は、一部の回答の分析をテキストマイニングの手法を用いて行った。また、本年度の調査は、7市町村の保育者367名を分析対象者として行った結果となったが、保育者一人一人の思いを探究するためには、内容分析も必要となるため、量的な分析と共に、質的な分析も同時に進めている。 本研究では、保育現場におけるギフテッドの実態を把握するための調査を行い、そこから導き出される課題を検討した上で、ギフテッドに対する保育の支援策を講じることを最終的な目的として掲げているが、本実践は、その第一段階として位置づけている。その中で、「保育者のギフテッドに対する認識」に着目した研究結果については、所属大学の研究紀要に掲載した。(「保育現場におけるギフテッドの現状と支援に関わる基礎的研究‐保育者のギフテッドに対する認識について- 神戸親和女子大学 児童教育学研究第42号 2023年2月発刊)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の研究計画に挙げた、保育者を対象とした広域での「自記式質問紙調査」の実施は予定期間よりやや遅れてではあるが無事に終了した。しかし、調査結果をまとめる作業が、一部内容分析等に時間を要しているため、質問紙の分析作業とインタビューへの準備を同時に行っている状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、研究計画に従い、保育者へのインタビュー調査を主として実践していき、その分析結果も並行してまとめていく方針である。また、2022年度に行った調査結果の一部については、2023年11月に予定している所属学会の年次大会で発表をする予定である。しかしながら、3年間の調査結果を報告書として一冊にまとめる作業までは、本年度中には厳しい現状であるため、研究期間の最終年度を1年間延長して、報告書の作成は来年度中を目指していきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)