傍観的生徒指導と教師間相互行為の関連構造をめぐる質的研究
Project/Area Number |
21K13581
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
原田 拓馬 山口大学, 教育学部, 講師 (80825125)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
|
Keywords | 生徒指導 / 社会問題ワーカー / 教師 / 質的研究 / 教師間相互行為 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、友人関係上のトラブルを抱える生徒への生徒指導について、①教師は傍観的生徒指導という技法をどのように実践しているのか、②教師は介入的生徒指導と傍観的生徒指導をどのように切り替えているのか、③そして、教師同士の話し合い(教師間相互行為)は、傍観的生徒指導という技法の実践と、介入的生徒指導と傍観的生徒指導との切り替えに対して、それぞれどのような影響を及ぼしているのか、という3点を、学校でのビデオ録画を伴う参与観察調査と、教師対象インタビュー調査という複数の質的調査から明らかにすることである。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、友人関係上のトラブルを抱える生徒への生徒指導について、①教師は傍観的生徒指導という技法をどのように実践しているのか、②教師は介入的生徒指導と傍観的生徒指導をどのように切り替えているのか、③そして、教師同士の話し合い(教師間相互行為)は、傍観的生徒指導という技法の実践と、介入 的生徒指導と傍観的生徒指導との切り替えに対して、それぞれどのような影響を及ぼしているのか、という3点を、学校でのビデオ録画を伴う参与観察調査と、 教師対象インタビュー調査という複数の質的調査から明らかにすることである。本研究の意義として、上述の①・②には傍観的生徒指導という実践の実証的な解 明による生徒指導研究への新たな視点の構築、③には生徒間相互行為、教師‐生徒間相互行為、教師間相互行為の関連構造の解明による学校組織‐教育行為の構造に関する総合的な見取り図の設定、という2点にあると想定している。 2021年度には新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、中核となる参与観察調査を実施できず、次年度実施に後ろ倒しとしたが、2022年度も引き続き新型コロナウイルス感染症の影響があったため、当初の研究目的の達成を目指し、参与観察に代 替しうる質的調査方法を丹念に検討し、事例のテキスト資料の収集を実施した上で、さらにインタビュー調査を行うという方法に切り替えた。前年度までに得られた成果をもとに、2023年度は、特に生徒指導を行う教師を「社会問題ワーカー」として見立てることで得られた示唆を整理し、学会に論文投稿した。
|
Report
(3 results)
Research Products
(3 results)