中学校におけるスクールエンゲージメントを高める学級経営のあり方に関する研究
Project/Area Number |
21K13596
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education (2022) Nagasaki University of Foreign Studies (2021) |
Principal Investigator |
藤原 和政 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (20812077)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 学級集団 / 教育成果 / スクールエンゲージメント / 中学生 / 学級経営 / 縦断研究 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,学級集団の状態と教育成果との関連はスクールエンゲージメントに規定されるだろう,という仮説の検証を通して,スクールエンゲージメントを高める学級経営のあり方について提案することである。我が国においては,様々な教育活動は学級集団単位で展開されていることから,対人的に安心して学べる学級集団の育成とともに,教育活動への取り組みの質を表す概念であるスクールエンゲージメントを高める視点を取り入れることで,その効果は学習活動や集団活動,学校適応面などにも波及すると考えられる。そこで,本研究では,スクールエンゲージメントに着目し,学級集団の状態と教育成果との関連を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き,学級集団の状態,教育成果,スクールエンゲージメント,および,追加項目である部活動集団との関連について検討するために,年2回の質問紙調査を実施した。また,研究協力校の複数人の学級担任教師から学級経営方針などに関して聞き取り調査も実施した。 これまでのところ,スクールエンゲージメントは教育成果と,ある一時点,および,中,長期的にも関連することが明らかになった。この結果については,研究1と研究2でも同様の方向性の結果が認められた。そのため,スクールエンゲージメントは教育成果と関連する,という結果は一定程度の再現性があることが示唆された。 また,学級集団の状態とスクールエンゲージメントとの関連については,本研究のリサーチクエスチョンを支持する結果が示された。つまり,学級内に規律が定着し良好な対人関係が形成されていると判断される学級集団であっても,スクールエンゲージメントの高低によって教育成果との関連には差異があったということである。この結果について,質的な側面からも検討するために,学級担任教師の学級経営方針とスクールエンゲージメントとの関連について,現在も整理・分析を進めている。 以上のような研究成果とともに,研究協力校の学級担任教師と協議を行いながら,スクールエンゲージメントを高める学級経営の仮説モデルについて作成を進めている。 なお,これらの研究成果の一部については,研究協力校と共有するとともに,研究協力校における校内研修会,関連学会への論文投稿,ポスター発表などを通して公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画2年目に実施予定であった研究2について,概ね計画通りに進んでおり,研究1の研究成果についても関連学会などで公表することができたからである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究について,まず,1年目と2年目に得られた調査結果を関連づけて分析を進める予定である。そして,学級担任教師からの聞き取り調査結果を考慮し,スクールエンゲージメントを高める学級経営の仮説モデルの作成,および,作成された仮説モデルに基づいた介入を行うための準備を進める。そして,これらと同時進行で,次年度の調査の実施に向けて,調査協力校との連絡などを密にしていく。 なお,初年度の調査で明らかにすることができた結果などについて,学会などで積極的に発表をしていく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)