Project/Area Number |
21K13631
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
大嶋 玲未 目白大学, 心理学部, 専任講師 (50755684)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 障害者雇用 / ダイバーシティ / 組織風土 / 障がい者雇用 / ダイバーシティ風土 / 職場定着 |
Outline of Research at the Start |
障がい者雇用の推進は,企業の重要課題である。しかし,人は自分と似ている他者を好む傾向があるため,組織成員の多様化を推進すると成員間で軋轢が生じるリスクは高くなる。障がい者雇用には組織成員の理解や支援が不可欠であり,不和の発生は障がい者の職場不適応や早期離職に繋がりうる。よって,人の類似性の高い他者を好む傾向が障がい者の定着に及ぼす悪影響を抑制し,雇用推進と定着を両立させる職場のメカニズムの解明は課題といえるだろう。本研究では,多様化推進の悪影響が出現するか否かが職場環境・風土に左右される可能性に着目し,【障がい者の雇用促進/職場定着を両立させる職場内環境モデル】を構築することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は前年度から実施している質的研究を継続し,障害者雇用を推進する特例子会社で精神障害者保健福祉手帳所持者が所属する部署の管理職と部下の社会的相互作用プロセスを明らかにすることを目的として,インタビュー調査(半構造化面接)を実施した。2022年度,2023年度で,特例子会社A社の協力を得て,精神障害者保健福祉手帳を所持する従業員が所属する部署で,1)日常的に部下の直接指導にあたり,該当部署で部下の評価を一度以上行ったことがある管理職で障害者手帳を所持していない者10名(男性5名,女性5名),2) 1)の部下で,障害者手帳を所持していない者11名(男性5名,女性6名)からデータを収集した。分析手法にはGTA(grounded theory approach; Glaser & Strauss, 1967),分析ツールにはM-GTA(modified-grounded theory approach; 木下, 1999)を用いて分析を実施した。結果として,1)管理職のデータでは,GTAに基づくプロセス理論から管理職と部下が経験しうる3つの状況,各状況の成立条件,方略,帰結が示され,職場の心理的安定や職場の遂行的安定といったより望ましい結果をもたらす管理職と部下の相互の態度が示された。2)部下のデータについては,現在分析中である。なお1)にかかわる研究成果は,2023年9月に産業・組織心理学会第38回大会にて発表し,現在論文投稿中である。2)の分析結果は,今年度中に学会発表及び論文投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度より実施している質的研究では,データの収集と分析にM-GTA(木下, 1999)の分析ツールを用いている。M-GTAでは竹下(2021)に基づき,分析焦点者(管理職・部下)ごとに範囲と節倹の理論基準を満たすまでデータを収集しているため,実施期間の事前の想定が困難であった。研究は順調に進行しているものの,データ収集,分析には当初の予定よりも時間を要していることから,「(3)やや遅れている。」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2)部下データの分析を進め,1)管理職データと同様にGTAに基づくプロセス理論を確立する。また,組織風土と組織制度の関連性の検討にかかわる研究計画に着手する。
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