Physiological and socioecological factors underlying high gregariousness among unrelated female bonobos
Project/Area Number |
21K13670
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
戸田 和弥 京都大学, 霊長類研究所, 研究員 (20881931)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | ボノボ / 集団凝集性 / 非血縁 / 世代間関係 / ホルモン分析 / 野外調査 / チンパンジー / 社会性の進化 / 社会ネットワーク分析 |
Outline of Research at the Start |
動物個体間の相互協力の促進に「血縁」が大きく影響する中、ボノボの非血縁メス間には例外的に高い凝集性・協調性が見られる。本研究では、遺伝的に極めて近縁でありながら集団内のメス間関係が対照的であるPan属の2種、ボノボとチンパンジーのメスの生理・社会的性質を比較調査し、血縁に依らないボノボのメス間の高い凝集性・協調性に関与する至近メカニズムとその進化的背景の解明を目指す。具体的には、野生集団に属するメス全頭を対象に、終日個体追跡による行動観察および非侵襲的に収集した尿試料を用いたホルモン測定を実施し、各種メスの社会的状況に応じたホルモンの分泌パターンや社会ネットワーク構造を分析し、種間で比較する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、集団内のメス間関係が対照的であるPan属の姉妹種、チンパンジーとボノボの生理・社会的特性を比較調査することで、ボノボの非血縁メス間の親和関係に関連する至近メカニズムとその背景にある適応的意義の解明を目的とする。コロナ禍の影響を受け、残念ながら予定していた野外調査が実施できなかった。その間は、論文の執筆とホルモン分析の予備実験に注力した。以前に収集したボノボの観察データを分析し、移籍前後の若いメスと在住のオトナメスとの関係を論文としてまとめた(Primates誌に掲載)。また、飼育下のチンパンジーから採取した尿試料を用いて、尿中C-ペプチドおよびオキシトシン成分を安定的に保存する方法を確立するための対照実験を実施した。これにより尿採取後の保存時間とホルモン量の関係、尿採取後の滅菌処理や酸性化処理の影響が明らかになり、信頼性の高い保管方法を提示できた。本保存方法は、冷凍保存ができない調査地においてホルモン分析の実施に有用なものになり得る。なお、本研究成果は、第37回日本霊長類学会大会(2021)でオンラインポスター発表した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)