Project/Area Number |
21K13707
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Doshisha University (2022-2023) Hiroshima University (2021) |
Principal Investigator |
神原 広平 同志社大学, 心理学部, 助教 (70881259)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 反すう / 抑うつ / 反すう焦点化心理療法 / 習慣 / 認知行動療法 / 経験サンプリング / 癖 / 経験サンプリング法 / 心理療法 / セルフヘルプ |
Outline of Research at the Start |
ネガティブに考え込む傾向である反すうは抑うつを悪化させる心理的要因である。反すうは侵入的に生じるため「反すうを観察すること」は難しい。しかし、これまでの反すうの心理療法は反すうの観察を被治療者の認知能力に頼るのみであった。本研究は、この限界点を解決するため、ウェアラブルデバイスを用いた自動的な反すう予測の方法を立案し、反すうの観察を補助するという、新しい反すうへのアプローチ方法を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度の実績は大きく3点ある。1点目は,昨年度に引き続き研究計画における研究2(反すう予測方法の開発)を実施した点である。昨年度から継続してコンスタントに反すうの予測方法に関する実験を実施しており,現時点で180名以上の対象者からデータを収取することに成功した。そしてこのデータの解析は既に共同研究者と思に行われており,国際学会での研究発表や成果の論文化の準備を進めている段階にある。具体的には,2024年度は認知行動療法学会およびInternational congress of psychologyといった学会にて成果の発表予定がある。また,並行して国際雑誌への掲載を目指し論文執筆を開始している。そのため,来年度にはさらに本研究の成果が広く公開される見込みである。2点目は、研究1(反すうの習慣に関する日常生活の調査)の成果発表である。この研究成果をまとめた関連論文が,国際的にインパクトの高いジャーナルの1つであるScientific Reports誌に採択されており,本研究費用を用いてオープンアクセス可能となっている。よって,本研究の成果はすでに広く世界に向けて発信されている状況であるといえる。3点目は,研究3についての研究計画の構築と予備的な検討の実施である。研究3の介入プログラムの構築に向けては,研究2のデータ収集の進捗が遅れていたため研究開始自体は遅れているが,共同研究者とプログラム内容に関するミーティングを進めており,2024年度の研究実施に問題はないといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究2のサンプル収集について予想以上に時間がかかり研究3の実施の時間が十分に確保できなかったことが本進捗の原因である。しかし、研究1の成果は順調に国際雑誌へ掲載されており、研究の成果発信は問題なく進んでいる。また、研究3についても共同研究者とのミーティングを進めており、2024年度中の実施は問題なく行えるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、研究計画の研究3の反すうの予測を含んだ反すう焦点化心理療法プログラムの開発を行う。まず、研究2の成果については国際学会で発表を行うとともに2024年の6月ごろまでに論文化し国際誌への掲載を目指す予定である。次に、夏頃までに反すう予測を含んだ反すう焦点化心理療法プログラムの準備を整え,本プログラムの効果検討を秋ごろより実施する予定である。
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