Project/Area Number |
21K13709
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
倉持 泉 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (80818089)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | てんかん / スティグマ / 偏見 / 自尊心 / 知識 / セルフスティグマ / 心理社会的教育 / ケアニーズ / 生活の質 / 段階的ケア / 心理教育プログラム |
Outline of Research at the Start |
本研究では、有病率が100人に1人という一般的な脳神経疾患であるにも関わらず、正しい知識が普及していないことや、専門医の少なさから最適な治療へたどり着きにくい本邦の「てんかん」患者と、その支援者に対する段階的ケアシステムの構築を目指した心理社会的教育プログラムの開発、効果検証を行う。まずはてんかん患者、支援者のてんかん診療全般に対するニーズを把握し、結果をもとに『てんかんと生きるためのパンフレット』『てんかんに関する心理社会的教育テキストブック』『心理社会的教育プログラム』を作成する。作成物を用いたオンライン健康相談、患者・支援者に対する心理社会的教育プログラムを実施し、両者の効果を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、これまで行ってきた日本のてんかんに関する一般人の知識の程度、および、てんかんを持つ人々のセルフスティグマの程度、知識の程度に関する情報を解析し、さらに他の文化圏(ドイツ、トルコ、マレーシアなど)との比較検討を実施した。結果、日本人のてんかんを持つ人々は他の文化圏と比較して自尊心が有意に低く、さらにてんかんに関する正しい知識にも乏しいことが明らかになった。また、患者自身へ内在化された偏見(セルフスティグマ)については、他の文化圏と比較して有意に高いことが明らかとなった。 スティグマの低減には疾患に対する正しい知識を持つことが重要であるが、本邦におけるてんかんに関する講演会や勉強会への参加率は5.8%と低く、現代社会で活用しやすい心理社会的プログラムの提供方法として、スマートフォンやパソコンで利用できるアプリケーション、チャットボットの活用を検討するに至った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予定していた通り、日本社会におけるてんかんに対するスティグマの程度が明らかとなり、さらに他の文化圏との比較を行うことができた。また、当初はパンフレットなどの作成を予定していたが、現代社会の情報収集方法に合わせ、スマートフォンやパソコンで活用できるアプリケーション、チャットボットの試作品が完成できている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は最終年度であり、前年度に作成したてんかんに関するチャットボットの試作品を実際の患者、および家族へプレテストすることで、その有用性、検討事項などを検証する予定である。
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