Project/Area Number |
21K13754
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Muroran Institute of Technology (2023) Kumamoto University (2021-2022) |
Principal Investigator |
寺岡 諒 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 助教 (10896666)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 聴覚的注意 / 聴覚心理学 / 聴覚情景分析 / 注意 / カクテルパーティ効果 / 身体運動 |
Outline of Research at the Start |
我々は,複数の音源から発せられた音が飛び交う環境下であっても,特定の会話に注意を向けることで,会話の内容を把握することができる(カクテルパーティ効果).このような営みによって,日常生活のような聴覚的に複雑な環境下でも円滑な対人コミュニケーションを実現している.日常生活では,音源と聴取者の両耳との相対的な位置関係は動的に変化するが,これまでの研究は主に静的な状況下での注意効果に焦点を当てたものが多く,動的に変化する環境下での注意効果やその様相についてはほとんど明らかになっていない.本研究では,聴取者と音源との関係性が動的に変化する際の注意効果とその様相を明らかにすることを目的とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
日常生活では,音像(事象)が静止し続けることは少なく,また聴取者の頭部や身体も動いていることが多く,聴取者と音像との位置関係は動的に刻一刻と変化する。従来の研究では,音像の相対的な位置関係が固定された状態での注意効果を検討したものが多く,音像の位置や音圧が動的に変化する状況下での注意の効果やその様相については検討がなされていない。そこで本研究では,聴取環境が動的に変化する状況下での聴覚的注意効果やその様相を明らかにする。 この目的を達成するためには,聴取者自身の動きによる影響(自己受容感覚情報による影響)と聴取環境の動的な変化による影響(耳入力信号の動的変化による影響)を切り分ける必要がある。よって本研究では,【A】聴取環境のみが動的に変化する状況下での聴覚的注意効果やその様相の解明,【B】聴取事態のみが変化する状況下での注意効果と様相ついてそれぞれ検討を行う。 【A】に関しては,当初から継続的に行っている,奥行き方向に対する聴覚的注意効果について検討を行った。実験では,聴取者の正中矢状面に沿った奥行き方向に並べられた複数のラウドスピーカから標的音と競合音を連続呈示した。このような動的に変化する聴取環境下において,特定の距離に対して向けられた聴覚的注意が標的音の検出に及ぼす影響を検討した。実験の結果,注意を向けた位置において標的音の検出が促進されることを示した。 また,移動する音(自身に接近する音)に対する注意効果についても同様に研究を行った実験では,前述の実験と同様の設備を用いて,参加者に向かって同じ等速で接近する音刺激を呈示し,その際の注意効果を計測した。実験の結果,より身体の近傍で刺激が接近した場合,遠方で接近した場合に比べて注意の影響が大きいことを示した。さらに,正面以外に対する注意効果についても同様に検討した結果,視野の内外でその様相が異なることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度中に【B】聴取事態のみが変化する状況下での注意効果に関する研究を行う予定であったが,技術的な問題で計画が後ろ倒しになり,予備実験にとどまっている。よって,総合的にはやや遅れていると評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的を達成するためには,聴取者自身の動きによる影響(自己受容感覚情報による影響)と聴取環境の動的な変化による影響(耳入力信号の動的変化による影響)を切り分ける必要がある。よって本研究では,【A】聴取環境のみが動的に変化する状況下での聴覚的注意効果やその様相の解明,【B】聴取事態のみが変化する状況下での注意効果と様相の解明の2つから構成される。 【A】に関しては,引き続き移動音像に対する注意効果について検討を行う。特に,様々な方向に対して移動する音に対する注意効果に着目し実験を行う予定である。 【B】に関しては,頭部・身体運動中の聴覚的注意効果について検討を行う。頭部・身体運動時に呈示される音刺激に対する反応を計測し,注意効果を検討する。
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