Project/Area Number |
21K13966
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 16010:Astronomy-related
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
守屋 尭 国立天文台, 科学研究部, 助教 (90779547)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 超新星爆発 / 中性子星連星 / 恒星進化 / 連星中性子星 / 重力波 |
Outline of Research at the Start |
重力波によって中性子星の合体が観測され始めた。しかし中性子星の合体に至る二重中性子星近接連星の形成過程は不明である。二重中性子星近接連星はultra-stripped超新星と呼ばれる特殊な超新星を伴って形成される説が有力だが、ultra-stripped超新星を決定づける観測的特徴はわかっていない。本研究では、ultra-stripped超新星に特有の観測的特徴を明らかにし、この特徴を持つ超新星の発生頻度からultra-stripped超新星に伴う二重中性子星近接連星の誕生頻度を確かめる。
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Outline of Annual Research Achievements |
中性子星合体に至る二重中性子星近接連星を形成すると考えられているウルトラ-ストリップト超新星(外層のほとんど剥がされた状態で爆発する超新星)と、ウルトラ-ストリップト超新星と似た観測的性質を持つと予測された白色矮星の表層爆発をどのように観測的に区別できるかの検討を進めた。この結果、ウルトラ-ストリップト超新星の親星は爆発直前に大規模な質量放出を行う場合があることが近年指摘され、これが両者を区別する大きな鍵となることが判明した。白色矮星の表層爆発では爆発直前に別の爆発を起こすことは難しい。ウルトラ-ストリップト超新星の場合は爆発直前の親星中で核状に起こる爆発的核反応が親星の薄い表層を押し上げることができる。この結果、非常に高密度の星周物質が爆発直前のウルトラ-ストリップト超新星親星に存在し、爆発噴出物はこの星周物質に衝突する。この衝突により強い衝撃波が発生し、超新星の観測量に大きな影響を与える可能性がある。そしてこの高密度星周物質の兆候を捉えることで、ウルトラ-ストリップト超新星と白色矮星の表層爆発を区別できる可能性があることが明らかになった。今後、高密度星周物質のウルトラ-ストリップト超新星観測量への影響を精査し、どのような観測的特徴を捉えればウルトラ-ストリップト超新星と白色矮星の表層爆発の区別が可能となるかを超新星の光度曲線やスペクトルの理論モデリングを通して明らかにする。また、この結果を実際の観測と比べることで、ウルトラ-ストリップト超新星と白色矮星の表層爆発の区別を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、ウルトラ-ストリップト超新星と白色矮星の表層爆発の区別の道筋を立てた。
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Strategy for Future Research Activity |
ウルトラ-ストリップト超新星の観測量への高密度星周物質の影響を調べていく。
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Report
(2 results)
Research Products
(47 results)
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[Presentation] すばる望遠鏡広帯域分光装置NINJA:科学目標2022
Author(s)
守屋尭, 吉田道利, 東谷千比呂, 本原顕太郎, 尾崎忍夫, 柳澤顕史, 大野良人, 小山佑世, 冨永望, 大内正己, 美濃和陽典, 早野裕, 田中賢幸, 田中雅臣, 秋山正幸, 長尾透, 松岡良樹, 櫛引洸佑, 穂満星冴, 他
Organizer
日本天文学会2022年秋季年会
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