Project/Area Number |
21K14028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 17050:Biogeosciences-related
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Research Institution | Kyoto University (2023) The University of Tokyo (2021-2022) |
Principal Investigator |
田近 周 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (50885126)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 頭足類 / 形態 / 化石 / 分類学 / オウムガイ |
Outline of Research at the Start |
頭足類化石は過去の生物多様性復元をする際にしばしば用いられる.しかし,化石頭足類の分類には数々のバイアスが存在し,「種を分類する」という点の正確性については度々議論となっていた.本研究では,現生オウムガイ類について「外殻の表現型の可塑性」「縫合線形態」という頭足類分類における2つの重要パラメーターに対する理解を深めることで,化石分類類群を含む頭足類の分類・生物多様性の復元精度を大きく改善する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、化石記録が非常に豊富であり、生物進化に関する研究などのモデル生物の一つとして頻繁に用いられてきた外殻性頭足類の中でもオウムガイ類に注目する。具体的には、過去の生物多様性を復元する上で重要となる、化石の生物種を分類する、という点に焦点を当て、これについて改善すべく研究を行う。初年度(2021年度)には研究小テーマの一つである現生オウムガイの縫合線形態を中心に研究を行った。2022年度からは化石についての研究も開始した。スイス・チューリッヒ大学に赴き、主にジュラ紀の頭足類化石標本の観察を行った。研究に有用と思われる現生・化石標本についてはCT撮影を行った。また、アメリカ・ミシシッピ州にて野外調査を行い標本を採取した。ミシシッピ自然科学博物館の標本についても観察し、重要標本を拝借した。2022年度にはイギリス・ロンドン自然史博物館で行われた学会に参加した際にも同博物館収蔵標本の観察も行った。二つ目の小テーマである頭足類殻の表現型の可塑性についても順次作業を進めている。2022度まではアメリカ自然史博物館収蔵標本を中心にデータの取得を行った。2023年度途中までは海外を拠点に研究活動を遂行していたため、日本国内の博物館標本にアクセスすることが難しかったが、2023年度10月より東京大学総合研究博物館・横浜国立大学に収蔵されている標本の観察を始め、重要標本についてデータの取得を始めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究プロジェクトは2つの小テーマから構成されるが、そのうちの一つについては2021度に当初の研究計画を完了し、得られた結果を出版した。二つ目のテーマについても標本の選別・CT撮影を始めている。2021~2022年度に渡って新型コロナウイルスによる出張規制などからデータの取得について若干の遅れが出たが、その後必要なデータがおおむね収集できつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、日本国内の博物館等に収蔵されている標本についてのデータ取得を年度の初めに完了する予定である。その後研究協力者から助言をいただき得られたデータの解析を行う。さらに論文執筆・学会発表などプロジェクトの総まとめに入る予定である。
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