Project/Area Number |
21K14871
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 39070:Landscape science-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
水内 佑輔 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (40768602)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 神社 / 風致 / 歴史的緑地 / 近代 / 森林 / 神社林 |
Outline of Research at the Start |
神社は、環境保全・歴史文化・防災・観光・地域づくりなどに置いて着目される、日本に独特の公共的な緑地であるが、地域の文脈に即して戦略的に空間計画に組み込む際には、その環境形成過程を丁寧に把握する必要がある。神社を公共空間として捉える視点は第二次世界大戦以前からあり、公園の空間的基盤となるなど、都市基盤形成とも深く関与してきた。造園学は森を中心とする神社の風致環境の保全・創出に体系的に関与してきたとされるが、その全貌は未だ明らかでない。そこで、神社風致計画論の形成過程と展開を実証的に明らかにすることに取り組む。
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Outline of Annual Research Achievements |
神社は、環境保全・歴史文化・防災・観光・地域づくりなどにおいて着目される、日本に独特の公共的な緑地であるが、地域の文脈に即して戦略的に空間計画に組み込む際には、神社の多義的性格を踏まえて、その環境形成過程を丁寧に把握する必要がある。本研究は、いまだ明らかでない神社風致計画論の形成過程と展開を明らかにすることを目的として、神社風致計画論の形成の中心人物の言説と、都道府県神社行政における神社風致計画論の影響について、言説と空間的変遷の分析から把握を行うことを目的としている。 2023年度は、都道府県神社行政における神社風致計画論の影響の検証を行うために、2022年度に滋賀県において収集した資料の精査を行い、追加調査を実施した。これらの資料をもとに、滋賀県の旧官幣社・県社・郷社のGISデータベースを作成した。また、昭和初期において造園学で構築された神社風致計画論の適用事例として滋賀県栗東市の旧郷社である金勝大野神社、滋賀県甲賀市の旧県社である田村神社に着目し、現地で地形や地割り、立木の位置や植生の把握を行った。これらの空間的アプローチに加えて、当時の滋賀県内務部の人員の把握や滋賀県の財政や政治的背景についての調査を行った。これらの成果を元に論文の執筆の準備に取り掛かった。また、明治神宮史研究会が開催するシンポジウムにおいて、明治神宮の風致のデザインコードや身延山の開発における山林の風致について議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度中に、論文の投稿を予定していたが、投稿には至らなかったことが「遅れている」とした理由である。このため、論文掲載に関わる費用を繰り越した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には、上原敬二の神社風致計画論に関する論文及び、滋賀県を事例とした都道府県神社行政における神社風致計画論の影響に関する論文の投稿を行う。
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