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条件不利地域における香酸柑橘類のサプライチェーン構築による産地維持戦略

Research Project

Project/Area Number 21K14936
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 41020:Rural sociology and agricultural structure-related
Research InstitutionBeppu University

Principal Investigator

大坪 史人  別府大学, 食物栄養科学部, 講師 (30803069)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Keywords香酸柑橘 / レモン / カボス / ジャバラ / サプライチェーン / 条件不利地域 / 産地維持 / 生産振興 / 中山間地域 / 島しょ
Outline of Research at the Start

本研究は、条件不利地域における香酸柑橘類のサプライチェーン構築による産地維持戦略を検証するものである。①収穫量が多いレモン、②収穫量が中程度で自家消費の割合が高いカボス、③収穫量が少ないジャバラの3品目の生産・流通について比較検証することで、その動向を体系化する。この3つの品目について、生産側では「生産動向」、「流通動向」、「産地対応」、「生産振興」の4点を考察する。実需側では、「加工品需要の動向」、「加工品製造の供給網」の2点について明らかにし、香酸柑橘類のサプライチェーンの構築が地域農業の維持に与える影響について示唆するものである。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、条件不利地域で生産される香酸柑橘類に焦点をあて、その生産・流通について明らかにするものである。香酸柑橘類の生産量に応じた品目分類を行い、その生産・流通体制を体系化することで日本各地に点在する柑橘産地の労働力問題を改善させ、農村の維持発展に寄与することを目的としている。
レモンにおいては、大手清涼飲料メーカーで、大崎上島町にて自社レモン農園を設立し、産学官の連携を図りながら農業振興を進めるP社の大崎上島町での生産活動や他の香酸柑橘類への興味をヒアリングにより調査した。2023年に地域デザイン学会において研究報告を行い、生産量が少ない地元に根差した香酸柑橘類においても、メーカー需要は一定数あり事業展開が望めることを示唆し、少量の生産品目への需要も望めることが明らかになった。
カボスの生産流通過程においては、大分県内でカボスの生産から加工品の生産まで一貫して行う豊後大野市のA社や別府市のK社において、自社での生産とカボスの仕入れ過程等についてヒアリングを行い、カボスの加工用需要の拡大を把握した。また、カボスを使った洋菓子店を開業した別府市のY社においてカボスのサプライチェーンの構築が不安定であり安定的な製造が難しといった課題のねん出ができた。加工用需要の拡大が見込まれる中での生産動向、加工会社の調達動向の把握と、サプライチェーンの構築のあり方に対する課題が浮き彫りとなった。
ジャバラについては、国立国会図書館にてジャバラに関する資料を収集し、産地形成過程や歴史的経過を整理した。また、北山村にある役場から独立して設立されたJ社とオンラインにてヒアリングを行った。現地調査を踏まえて、加工品需要に関して今後調査予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2021年度に新型コロナウィルスの感染拡大ならびに調査地域の都道府県の「まん延防止等重点措置」の適用が調査予定と重なったため県域をまたぐ往来が困難となった。これらにより対面による研究打ち合わせや現地視察が困難となったため県外地域の調査活動が遅れた。2022年度も引き続き、コロナ禍においてヒアリングやアンケートの対象が高齢者ばかりになるため現地調査は控える形とした。
2023年度は、現地調査ならびに資料収集等も進み、学会報告等も行ったが2021-2022年度の遅れを取り戻すまでには至っていない。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、レモンにおいて、広島県のJA広島ゆたか管内地域の農家に個別の生産動向についてアンケート調査し結果を分析する。また近年のJAの出荷状況とP社の調達の取引状況について追加調査を行いデータの更新を行う。カボスにおいては、JAおおいたの加工会社や地元の土産物生産会社を中心に調達動向のヒアリング調査を継続する。また、大分県とJAからなる大分県カボス振興協議会を通じて農家個別アンケート調査と生産振興の在り方、出荷要因、自家消費の割合等を明確にする。ジャバラは、JAみくまのや和歌山県、北山村役場などにおいて生産・出荷の動向を調査し、加工用需要の動向を分析し、地元の土産物生産会社を中心に既販売の商品における調達動向をヒアリングにて調査する。また大手菓子製造業者Y社にジャバラに調達動向のヒアリング調査を実施する予定である。このため2024年度は調査と分析に重点的に時間を当てていく予定である。
研究報告の場に関しては、日本農業市場学会、食農資源経済学会を中心に発表・投稿等を行う予定であったが学務の都合上学会参加が難しい状態となっていたため、地域デザイン学会にて発表を行った。
2021-2022年度に新型コロナウィルスの感染拡大の影響により十分に調査が行えなかったことから2024年度に調査・分析を収束させ、1年度延長して2025年度に研究報告、アウトプットを充実させていくことも検討中である。

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 農外企業の果樹農業参入2023

    • Author(s)
      大坪史人
    • Organizer
      地域デザイン学会 九州・沖縄支部研究会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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