Project/Area Number |
21K14994
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 42020:Veterinary medical science-related
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
太田 奈保美 岡山理科大学, 獣医学部, 助教 (50847390)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 薬剤耐性菌 / 牛 / 腸内細菌 / テトラサイクリン / セファゾリン / 耐性菌 / 腸内細菌叢 / 病原性細菌以外 |
Outline of Research at the Start |
薬剤耐性菌のモニタリングは食中毒の原因となる病原細菌を指標に行われてきたが、家畜の腸内細菌叢は病原細菌以外が99%を占めている。この腸内常在細菌中に含まれる薬剤耐性菌の量や細菌の種類は不明であり、これらの細菌が耐性遺伝子をプールし病原細菌に伝播している可能性は排除できない。仮に腸内常在細菌中に多くの耐性菌が含まれていれば、現行の病原耐性菌のモニタリングだけでは、耐性菌の拡大に対処するには不十分である。本研究ではこれまで着目されてこなかった腸内常在細菌中の耐性菌の種類や量を明らかにし、腸内の耐性菌に関する新たな知見を加えることで適正な抗生物質の使用方法とモニタリングシステムの発展へとつなげる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究はこれまであまり着目されてこなかった牛の腸内細菌に含まれる非病原性細菌における耐性菌の種類や量を明らかにし、これらの細菌が抗生物質の投与によって受ける影響を解明する。病原細菌が薬剤耐性菌へと変化する過程において、非病原性の常在腸内細菌から耐性遺伝子を受け取る可能性について検討する。 本年度はサンプルの採取が済んだものから指標となる大腸菌の分離と一般細菌の分離と同定を実施した。また、牛以外に採取できた野生動物の糞便からも薬剤耐性菌の分離も実施し、常在細菌と考えられる腸内細菌科の細菌から複数のセファゾリン耐性菌が分離された。 常在菌において薬剤耐性菌の存在が示唆される結果となった。次年度は単離した菌の遺伝子解析を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度より適切な条件を満たしたサンプルの採取に時間がかかり、計画全体が遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は単離した細菌の遺伝子解析を実施し、指標菌との薬剤耐性遺伝子の比較解析をする。また単離した細菌はデータベース上の細菌との比較系統解析を実施し、細菌の由来を明らかにしていく。
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