Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
骨疾患の増加する超高齢化社会において、骨代謝制御の解明は重要である。しかし骨組織制御機構には未知の部分が多く、外部からのメカニカルストレス(MS)が重要な役割を果たす事は知られているが、MS刺激を受ける一部の組織・細胞への刺激が、どのように骨全体の変化を導くかは明らかになっていない。我々は骨芽細胞の脂質シグナル分子オートクラインが細胞群間の非接触性応答と細胞群間の骨形成量の協調に大きく関与することを見出した。本研究では、MS刺激時に脂質シグナル分子が放出されるという報告に着目し、骨局所の物理的負荷を周囲に伝達する脂質シグナル分子の特定と、伝達機構の解析によりMS応答性骨制御機構の解明を試みる。