Project/Area Number |
21K15395
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 49020:Human pathology-related
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
永田 真莉乃 旭川医科大学, 医学部, 医員 (20816863)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 抗腫瘍免疫 / がん免疫 |
Outline of Research at the Start |
強力なI型IFN応答を引き起こす分子であるSTINGのリガンドを腫瘍内投与すると、腫瘍内にマクロファージが大量に集積し、これが抗腫瘍効果に寄与する。このマクロファージを介したSTINGリガンド治療による抗腫瘍免疫応答をより増強させるため、マクロファージ活性化経路であるCD40-CD40L経路を標的とする抗CD40抗体を併用する治療法について検討する。さらにこの併用治療を免疫チェックポイント阻害薬と組み合わせることで、T細胞のみを標的とする免疫チェックポイント阻害薬単剤では低い奏功率を、マクロファージをも標的とすることで効率的に増加させることができる新規治療法の開発につなげる。
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Outline of Annual Research Achievements |
強力なI型IFN応答を引き起こす分子であるSTINGのリガンドを腫瘍内投与すると、腫瘍内にマクロファージが大量に集積し、これが抗腫瘍効果に寄与する。本研究課題では、このマクロファージを介したSTINGリガンド治療による抗腫瘍免疫応答をより増強させるため、マクロファージ活性化経路であるCD40-CD40L経路を標的とする抗CD40抗体を併用する治療法について検討し、さらにこの併用治療を免疫チェックポイント阻害薬と組み合わせることで、T細胞のみを標的とする免疫チェックポイント阻害薬単剤では低い奏功率を、マクロファージをも標的とすることで効率的に増加させることができる新規治療法の開発につなげることを目標としている。 野生型C57/BL6由来マウスを用いて、その乳腺に同系統由来の乳癌細胞株E0771を移植し、移植後7日目にコントロールとしてのPBS、抗CD40抗体単剤、STINGリガンドであるcGAMP単剤、抗CD40抗体とcGAMPをそれぞれ腫瘍内に直接投与する。そして腫瘍組織を回収して免疫細胞の構成をフローサイトメトリーで解析すると、抗CD40抗体とcGAMPをあわせて投与した群では他の群に比較して、CD45陽性かつCD11b陽性でLy6C陽性かつLy6G陰性であるマクロファージが有意に多く腫瘍内に集積することが確認できた。STINGの下流で機能する転写因子IRF3、IRF7、STAT6またI型IFNの受容体であるIFN-AR1のそれぞれをノックアウトした野生型C57/BL6由来マウスでも同様の検討を実施中である。
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