PGE2受容体EP4の口腔癌における遊走性亢進作用のメカニズム解析
Project/Area Number |
21K15492
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
中鍛治 里奈 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80845511)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 口腔がん / EP4 / PGE2受容体 / ミトコンドリア / 口腔癌 / EP4 |
Outline of Research at the Start |
我々はEP4と呼ばれるプロスタグランディンE2 (PGE2)の受容体に着目した。EP4は肺癌や腎癌でPGE2の細胞遊走や転移調節において機能すると報告されている.我々は口腔癌でも同様にEP4が細胞遊走や転移に関与し、EP4がカルシウム流入を誘導することで癌細胞の遊走性を促進させることを明らかにした。EP4による細胞内カルシウム濃度の変化によって,癌細胞のエネルギー制御を行うタンパクの発現に変化がみられたことから,EP4の作用機序として代謝機構への影響が関与していると考えている。本研究では,EP4の癌細胞への作用のメカニズムについて代謝機構を詳細に検討することで癌治療への手がかりを検索していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々はEP4と呼ばれるプロスタグランディンE2 (PGE2)の受容体に着目した.EP4は肺癌や腎癌で,PGE2の細胞遊走や転移調節において機能すると報告されている.我々は口腔癌でも同様にEP4が細胞遊走や転移に関与し、EP4の作用によって細胞外カルシウムが細胞内へ流入することで癌細胞の遊走性を促進させることを明らかにした.さらに,EP4による細胞内へのカルシウム流入によって癌細胞のエネルギー制御を行うタンパクの発現に変化がみられた.このことから,EP4の作用機序として代謝機構への影響が関与していると考えた.本研究では,EP4の癌細胞への作用のメカニズムについて代謝機構を詳細に検討することで癌治療への手がかりを検索していく.最終的には癌細胞特有の代謝機構の制御が癌進行に重要であることを証明し,代謝機構の制御に重要な細胞内カルシウム濃度や,EP4を制御することが癌の制御に有効であるか確認する. 当該年度はEP4による癌の代謝機構への影響について引き続き検討した.EP4による癌の代謝機構への影響の有無を確認するために,EP4アゴニストで刺激した際の口腔癌細胞の細胞内で代謝を司るミトコンドリア機能への影響の有無を確認した.口腔癌細胞株へEP4アゴニストを添加すると,ミトコンドリア呼吸は亢進し、ATP供給への対応力を示す「予備呼吸能」の亢進がみられた.口腔がん以外では予備呼吸能の亢進ががんの遊走性の亢進を示している。この結果は,EP4の刺激によるミトコンドリア機能の亢進およびそれに伴うがん遊走性の亢進の可能性を示唆した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度に実施予定であった実験は半分ほど実行できている.RNAシークエンスの実施を見送ったため、バイオインフォマティクスを用いてキータンパクとEP4との相関を確認した.癌細胞の代謝を詳細に検索するためにフラックスアナライザーと呼ばれる機器を用いて検討を進めている.EP4刺激時の細胞外酸性化速度や酸素消費速度を調べることによって代謝機構を明らかにすることができる.引き続き検索を進めていく.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き癌細胞の代謝を詳細に検索するために,フラックスアナライザーを用いて検討を進める.EP4刺激時の細胞外酸性化速度や酸素消費速度を調べることによって代謝機構を明らかにし,ミトコンドリア活性亢進の有無を確認する.口腔癌細胞においてEP4刺激時特異的にミトコンドリアの機能が亢進することが確認されたが、EP4過剰発現細胞を用いた際にも予備呼吸能の亢進の有無がみられるか確認する.細胞内のエネルギー制御を行うタンパクの機能が癌細胞の遊走に関与する裏付けを進めていく.癌細胞におけるエネルギー制御の重要性及び遊走とのかかわりについて探索を進めていく.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)