Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
膀胱癌は最も再発率の高い悪性腫瘍の一つであり、治療後も患者のほぼ生涯にわたって経過観察が必要となる。近年、新たな国民病として注目される慢性腎臓病 (CKD) が、膀胱癌の発症危険因子である事が明らかとなった。現在国内の成人人口の約13% がCKDとされ、今後の膀胱癌患者の増加は想像に難くない。しかし、CKD患者における膀胱発癌および再発に至る分子機構は未だ不明であり、その解明は喫緊の課題と言える。そこで本研究では、マウスモデルを用いて、膀胱癌においてCKDが担う分子機能的役割の解明を行う。本研究の成果は、膀胱癌の新規再発予防及び治療法の開発に繋がる重要な知見となり得る。