Project/Area Number |
21K15710
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
内藤 暢茂 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (80804062)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | ウェアラブル加速度計 / 自閉スペクトラム症 / 加速度計 / 生活習慣 |
Outline of Research at the Start |
睡眠開始1時間に体動が少ないという事は、最初の1時間に深い睡眠がとれていることを示唆している。しかしながら、未就学児のどのような生活習慣が、この新指標である「睡眠開始後1時間の少ない体動(≒睡眠初期の深い睡眠)」に関係しているかは不明である。例えば、日中の活動量、就寝・起床時間、午睡の有無、普段の就寝時間のバラツキ、入浴時間、テレビなどを見ている時間帯等が睡眠の深さに関係している可能性がある。いかなる生活習慣が、睡眠の質や社会性の発達に、どのように関係するかを調べることにより、社会性の発達を促進するような生活習慣介入方法をみつけることにつながる。
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Outline of Annual Research Achievements |
未就学のASD児おいて、(睡眠衛生に関わるような)どのような生活習慣が、「睡眠開始後1時間の体動の少なさ(≒睡眠初期の深い睡眠)」と社会性に関係しているかを明らかにすることを目的として研究活動を行った。研究対象として、金沢大学附属病院神経科精神科あるいは子どものこころの診療科に受診したASD児および健常児をリクルートした。睡眠の評価については、長時間稼働式の小型加速度計を使用し、1週間分の普段の生活での睡眠中の加速度データを療育者が記載する睡眠日記とともに取得している。同時に、睡眠に関連する生活習慣(例:日中の活動量、就寝・起床時間、午睡の有無、普段の就寝時間のバラツキ、睡眠儀式の有無、入浴時間、寝室の照明、寝室の空調、テレビなどを見ている時間帯等)の記載を実施している。睡眠の問題に関連した質問紙として、日本版幼児睡眠質問票 (子どもの眠りの質問票)を活用する。社会性については、日常生活における社会性・不適応行動・多動性・不注意・認知機能・感覚などの各種心理検査から総合的に評価している。これらのデータは、ウェアラブル加速度計を用いて、未就学ASD児の睡眠の質を評価し、どのような生活習慣が、睡眠開始後1時間の体動の少なさ(≒睡眠初期の深い睡眠)と社会性に関係しうるかを検討するうえで重要である。研究目的が達成された場合、未就学の段階からASD児の社会性を改善するための効果的な睡眠生活習慣の介入仮説が生まれ、将来的にはこれらの結果を基礎とした介入研究の計画を立てることが可能になる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者のリクルート数は達成できており、データも集積しつつある。 すでに集積されたデータの一部を用いて解析を開始しており、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
目標としていた被験者数から具体的なデータを収集していく。データからは事前に設定したサンプルの質レベルに相当するものをエントリーさせ、統計的処理を行っていく。質問紙による生活習慣を数値的評価に置き換え、さらに国際水準による診断と社会的能力の評価を行いそれらを独立変数として、従属変数である加速度計の値に対しての関係を調べていく。次の展望としは、介入試験をデザインし、臨床研究をスタートさせる。結果に基づいて国際学会での発表および国際誌への投稿を行っていく。
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