高精度遺伝子解析および遺伝子編集技術を用いた放射線感受性中心因子の検索
Project/Area Number |
21K15839
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
脇田 晃行 秋田大学, 医学部附属病院, 助教 (40610803)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 放射線感受性 / 食道癌 |
Outline of Research at the Start |
癌患者の個別化治療の実現には放射線感受性獲得メカニズムの解明が重要な研究課題である。本申請研究では、放射線感受性の高い、また、放射線抵抗性を示す患者から得られた放射線治療前後のサンプルを用い、次世代シクエンサーによる網羅的遺伝子解析で新規の放射線感受性支配遺伝子を同定する。続けて、マウス癌移植モデルによるCRISPR/Cas9システムを用い、新規の放射線感受性支配遺伝子のノックイン・ノックアウト実験を行い、この支配遺伝子を確定させる。この結果をもとに、最終的には放射線感受性増強薬を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
食道癌治療における放射線治療の担う役割は極めて大きいが、その感受性には個体差がある。放射線治療が奏功した場合患者は大きな恩恵を受けられる一方、感受性のない患者は代替法となるべき根治手術の機会を逃すこともある。食道癌治療感受性因子の解明は重要な研究課題である。しかしながら、食道癌治療感受性を支配する根本的な遺伝子制御機構の解明には至っていない。本研究は食道癌治療感受性支配遺伝子を同定し、治療増強剤の開発を目標としている。今までの研究成果により、食道扁平上皮癌においてREGIαが放射線感受性バイオマーカーであること、IGF2BP3は予後不良因子であり術後補助療法の適応に際し重要なマーカーになることを示した。術前化学放射線療法により異なる治療効果が得られた食道癌患者の組織・血液検体で有意に変化するDNAを抽出し、解析する。 合計7名の食道癌患者の術前化学放射線療法前後の血液サンプルを採取した。今後は次世代シークエンサーで解析し、候補因子を確定させる。同定した因子を CRISPER/Cas9によって遺伝子編集し、培養細胞の放射線感受性を検証する。さらには、放射線感受性支配因子同定し、動物実験へつなげていく。また、近年口腔内環境不良が食道癌の予後や術後合併症に悪影響を及ぼすことも知られている。グラム陰性菌である歯周病菌の細胞壁の一部であるLipopolysaccharide(LPS)がToll-like receptor 4 (TLR4)を介して引き起こす種々のサイトカイン産生の関与が考えられている。我々はTLR4高発現食道癌患者は予後不良であることも示した。今後、食道癌扁平上皮癌細胞株を用い、LPSが細胞増殖能および浸潤能に与える影響とそのメカニズムについて検証する。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)