Project/Area Number |
21K15842
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山鹿 絵美 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (10897325)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | MR elastography / 乳癌 / 画像診断 / MRI |
Outline of Research at the Start |
本研究では、MR elastography(エムアール エラストグラフィ)というMRI撮像法での乳房撮像条件の確立や、診断への有用性の検討を目的としています。 MR elastographyはMRIで病変の硬さを推定する技術で、撮影時に乳房に振動を加える必要があります。これまでは乳房に直接、振動する機械をあてる方法が主でした。本研究では、背中に振動する機械を当てて撮影します。これにより、患者さんの心理的負担が減ったり、診断能が向上したりするのではないかと予想しています。
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Outline of Annual Research Achievements |
MR elastographyとは体外から振動を与えながら波動の伝わりをMRIで撮影・評価することで組織の硬さを評価できる検査である。本研究では、背部からの外部振動による乳房MR elastographyの適切な撮影条件を確立し、病変の検出能や良悪性の診断能を評価し、臨床現場で実用できるような評価方法を提案することを目標としている。外部振動を与える装置としては、市販されている入手しやすい装置を用いている。 これまで、まずは健常ボランティア5名を撮像した。撮像に適する撮影条件(外部振動の周波数や強さ、撮像時間、画像のスライス厚など)の調整を行い、乳房の構造に一致した硬度mapの画像を得ることに成功した。外部から振動を与える装置の位置も検討し、乳頭と同様の高さで背部正中から振動を与える方法に決まった。次いで乳房腫瘍精査のため当院で造影MRI検査を受ける患者61名を撮影した。乳房腫瘍の検出能や病理結果との対比、超音波elastography検査との対比を行っている。超音波でのelastographyと同様に、浸潤癌では硬く表示される病変が多く、非浸潤癌や良性腫瘍では乳腺と同様にやわらかく表示される病変が多いが、例外的な物もあった。サイズの大きい浸潤癌はMR elastographyで検出できる確率が高く、より小さな病変を検出するための工夫を検討している。撮像後に副作用調査を兼ねて、振動による不快感や痛みなどについてアンケートを行っているが、マンモグラフィよりも痛くないとの回答が100%得られており、不快感の比較的少ない検査と思われる。 これまで本研究と関連した学会発表を3回、シンポジウム発表を1回行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者が出産に伴い休暇を取得した影響により遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、MR elastography画像と病理所見や超音波elastographyとの対比を行い、論文発表に繋げていく予定である。
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