Project/Area Number |
21K15932
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
三宅 隼人 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10881451)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
|
Keywords | 脂肪膵炎 / 脂肪膵 / 膵癌 / 膵炎 |
Outline of Research at the Start |
脂肪膵について、様々な疾患や膵機能低下との関連性が報告されているが、自然史の知見は乏しく、動物モデルも確立されていない。本研究では、マウスに高脂肪食を摂取させた上でセルレインの腹腔内反復投与を行う脂肪膵炎動物モデルを確立し、同モデルを用いた脂肪膵炎の病態と膵発癌機序を明らかにする。本研究により、脂肪膵の自然史を理解する一助となると共に、今後同モデルを用いた脂肪膵の治療介入検討等への発展が期待できる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
膵内外分泌機能低下、膵発癌の原因として近年脂肪膵が注目されている。その機序については膵への脂肪沈着によって引き起こされる炎症、いわゆる脂肪膵炎が原因の一つとして予測されている。しかし脂肪膵炎については仮説レベルであり、動物実験モデルなどでの検証は未だなされていない。本研究では脂肪膵炎動物モデルの構築と、同モデルを用いた脂肪膵における膵内外分泌機能低下、膵発癌の機序を明らかにすることを目的とした研究である。まず本研究では最適な脂肪膵炎モデルの構築のため、高脂肪食を摂取させたマウスに慢性膵炎を惹起させるために用いられるセルレインの反復投与を行うこととした。まずは野生型マウスとしてC57BL/6J、発癌モデルマウスとしてK-RASノックアウトマウスを採用した。 それぞれのマウスで介入法としてPBS or セルレイン反復腹腔内投与、食事として標準食 or 高脂肪食にそれぞれグループ分けを行った。それぞれの膵病理検体を評価したところ、膵の炎症の程度や膵癌の早期段階と考えられるPAN-INの発生状況としてはK-RASノックアウト+高脂肪食+セルレイン反復腹腔内投与が最も重症度・腫瘍発生率が高い傾向にあった。一方でセルレインの投与間隔については既報を参考に投与間隔や投与量の調整を行っているが、セルレイン投与量と膵炎重症度については用量依存的な関係は不安定である。またセルレイン反復腹腔内投与+高脂肪食群では体重増加も比較的認められていることや、膵炎が比較的重症である個体であっても既報と比較すると炎症の程度は軽微である。実臨床において脂肪膵炎が膵内外分泌機能や発癌メカニズムに与える影響を考えると、必ずしも重症の膵炎を合併している症例だけではないことを考慮すると、単純な膵炎の炎症所見の重症度のみでは計れない可能性があり、サイトカイン等含めた脂肪膵炎が生体内環境に与える影響を検討する必要がある。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生体内の実際に予測される脂肪膵炎の程度を考慮して、セルレインの最適な投与スケジュールや通常の病理検体評価だけでは評価できない膵炎の重症度や膵発癌 の程度を今後RT-PCR法等含めて検討する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
生体内の実際に予測される脂肪膵炎の程度を考慮して、セルレインの最適な投与スケジュールや通常の病理検体評価だけでは評価できない膵炎の重症度や膵発癌 の程度を今後RT-PCR法等含めて検討する予定である。
|