Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
B型慢性肝炎の治療では、核酸アナログ製剤 (NUC) の登場により病態の制御は可能となってきた。しかし、B型肝炎ウイルス (HBV) の完全排除に至る例は少なく、ほとんどの症例では何十年もの継続的治療が必要である。HBVの完全排除を目指す上で、未だ達成されていない新規アプローチが必要とされている。HBV感染細胞において、ウイルスの継続的な複製を阻止するための新たな戦略として、HBVゲノムDNAの核内移行の阻害が重要な戦略の一つに成り得る。本研究では、HBVゲノムDNAの核内移行機序の解析とその阻止を可能とする低分子化合物の探索を通じ、研究成果を新規治療薬開発に繋げるための基礎研究を行う。