Project/Area Number |
21K16027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
平川 今日子 熊本大学, 病院, 特任助教 (10884380)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 肺高血圧症 / スコアリング / データベース / 全身性強皮症 / 強皮症 |
Outline of Research at the Start |
全身性強皮症(SSc)における肺高血圧症(SSc-PH)は、肺血管拡張薬が発展した今でも予後不良の疾患である。左室心筋障害や肺機能障害などの肺動脈性以外の病態が複雑に混在していることから、肺血管拡張薬導入による効果が一様に得られず、中には酸素化の低下や肺うっ血の増悪をきたす場合もある事が大きな要因と考えられる。複雑に混在している病態評価を右心カテーテル検査、呼吸機能検査だけでなく、心臓造影MRIや肺血流シン チグラフィーによる血流分布パターンなどの所見より肺動脈性以外の病態をスコアリングして評価することにより、詳細な病態評価を行う
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Outline of Annual Research Achievements |
全身性強皮症(SSc)における肺高血圧症(SSc-PH)は、肺血管拡張薬が発展した今でも予後不良の疾患である。左室心筋障害や肺機能障害などの肺動脈性以外の病 態が複雑に混在していることから、肺血管拡張薬導入による効果が一様に得られず、中には酸素化の低下や肺うっ血の増悪をきたす場合もある事が大きな要因と 考えられる。そこで我々は、複雑に混在している病態評価を右心カテーテル検査、呼吸機能検査だけでなく、心臓造影MRIや肺血流シンチグラフィーによる血流 分布パターンなどの所見より肺動脈性以外の病態をスコアリングして評価することにより詳細な病態評価を行う。現在、心臓造影MRIや肺動脈CTなどにより右室 心筋障害の評価を積極的に行い(遅延造影像やECVなどの詳細な心筋障害評価)、心エコーでの右心負荷所見の進行との関連を評価している。さらに、組織線維化を反映し得る新たなバイオマーカーとして、 WAPファミリータンパクの一種であるhuman epididymis protein 4(HE4)が注目されていることから、肺高血圧症患者での測定を行う。HE4は左室心筋障害におけ る左室リモデリングと関連性が示されていることから、肺血管拡張薬治療導入後、右心機能の推移についても評価を行う。上記のような評価を多方面から行なっ ていくことにより、SSc-PHの病態層別化に関わる有用な多面的評価法を確立を目指し、SSc-PH患者における予後改善について関連項目がないか評価する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
SSc-PH患者において、多数の診療科による評価をおこなっていることから、データの欠損などが目立っている。SScの病態が複雑であり、細分化された病態のまとまった症例数が得られていない。他科と関わることからも、院内にスクリーニング 制度を導入して対象患者数の増加を目指している。
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Strategy for Future Research Activity |
肺高血圧症の病態を細分化していくために、複数の画像所見を組み合わせて評価を行う。疾患の希少性のためにデータ個数が少ないため、院内にスクリーニング制度を導入し各種検査を施行していく。画像所見の評価方法(MRI,CTーECVやエコーでのストレイン所見など)を追加しなるべく多方向からの情報解析を行い、病態細分化に努めていく。
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