Project/Area Number |
21K16063
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
江守 裕紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (10738818)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
|
Keywords | 石灰化病変 / OCT / FFR / 石灰化 / OFR / 冠動脈石灰化病変 / 壁ずり応力 |
Outline of Research at the Start |
急性冠症候群の発症原因として髙壁ずり応力を来す石灰化病変は重要である。血管内皮にかかる応力には法線応力(冠内圧)と壁ずり応力の2種類が存在し、高壁ずり応力は血管内皮障害を起こし、また血小板を活性化させ心血管イベントを起こす。冠内圧より計測される冠血流予備量比(FFRmyo)とは異なり、冠血流量と血管径を考慮したOFR(OCT-based FFR)は壁ずり応力を反映していると考える。
|
Outline of Annual Research Achievements |
冠動脈疾患の中でも石灰化病変を有する症例を昨年と同様に収集している。本研究では高度石灰化病変に対する治療のなかでも光干渉断層撮影(OCT)カテーテルを使用した経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)が対象となっている。しかしながら、アテレクトミーデバイスを要するような高度石灰化病変では治療前のOCTが通過できるような病変は少ない。また手技の複雑性(OCTの適切な画像取得のためには造影剤や低分子デキストランによる血球除去が必要不可欠)のため同じ血管内イメージングデバイスであるIVUSを使用する症例が多く、さらに高度石灰化病変を有する症例は、冠動脈多枝病変であることが多く、PCIではなく、心臓血管外科による冠動脈バイパス手術になる症例も少なくない。そのため、昨年度と同様に本研究の解析に必要な症例数を集めることに難渋している。 ただし、OCT を使用したphysiologyに関しては、非常に注目度も高く、日本だけでなく海外学会でも研究発表/論文報告されている。近年、AI(人工知能)が搭載されたOCT-based physiologyが登場してきて、石灰化病変を自動で検出できるようになっている。2024年1月に開催された第34回日本心血管画像動態学会において、"Virtual FFRの最前線"というシンポジウムでOCT-based physiologyについて発表する機会があり、聴者たちと議論を深めることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の登録基準を満たす石灰化病変を有する症例数が不足しているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
昨年度と同様に日常臨床において登録基準を満たす症例を探し積極的に登録していくことが重要であると考えます。 自施設のみで症例数を確保できない場合は、他施設にも協力をお願いすることも一つの選択肢となってくると思われる。
|