Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
心血管疾患、中でも心不全の予後は悪く、5年生存率50%である。心臓が硬くなり、しなやかな拡張が失われ、血液をためることが出来ない病態である拡張不全は有効な治療法がなく、今後増加傾向と予想されている。その機序はまだ明確でないため、機序解明が有効な治療法開発につながると考えた。心臓を構成している様々な細胞集団のうち、心保護作用が最近報告されている心臓マクロファージと、心臓が硬くなる原因である線維を作成する線維芽細胞の細胞間相互作用に着目し、既にケモカインXが拡張不全発症の重要な因子であることを同定した。今後はin vivoでの影響も評価し、治療薬開発を試みる。