ラミン変異拡張型心筋症の治療候補化合物の探索と薬効機序の解明
Project/Area Number |
21K16082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 正道 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (70794642)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 拡張型心筋症 / iPS細胞 / DNA損傷 / LMNA変異 / 創薬 / ラミン変異 |
Outline of Research at the Start |
ラミン変異患者由来iPS心筋細胞にはDNA損傷が高度に蓄積していることが判明しているため、この細胞を用いて心筋細胞のDNA損傷蓄積を軽減する化合物のスクリーニングを実施する。 化合物ライブラリーをiPS由来心筋細胞に投与し、投薬後細胞を固定してγH2AXの陽性箇所を計測することでDNA損傷の程度を定量化する。溶媒コントロールに対してDNA損傷を有意に軽減させる化合物を抽出する。ヒット化合物が得られた場合、心不全モデルマウスに薬剤を投与することで、機能的な改善効果が確認されるか検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度から引き続いてLMNA変異拡張型心筋症(DCM)患者から樹立したiPS細胞由来心筋細胞(iPSCM)を用いてDNA損傷マーカーγH2AXの評価を指標とした化合物スクリーニングの実験を継続し、LMNA変異を有する心筋細胞においてDNA損傷の蓄積を軽減する化合物の探索、およびその生体内における効果検証を行った。 まず、昨年度中に実施したスクリーニングの結果同定されたビタミンD2(VD2)が、in vivoのモデルにおいてもDNA損傷の軽減や心機能改善に有効であるかを検討した。当初解析対象としていた、重症なDCMを来すLMNA変異(p.Q353R変異)と相同な変異をノックインしたマウスを作成したところ胎生致死であったため、別のDCMをことが知られているナンセンス変異をノックインしたマウス(p.R225X変異)を作成し解析を行った。このマウスは出生時には大きな異常は認めないが、生後3か月程度で心筋細胞におけるDNA損傷の蓄積と、心機能の低下、心拡大が確認された。このマウスに、生後2か月頃からvitamin Dアナログを8週にわたり腹腔内投与したところ、心筋細胞におけるDNA損傷マーカーの蓄積が抑制され、心機能の低下も抑制されることが判明し、心保護的な効果が確認された。
さらに、構築したスクリーニング系に別の化合物ライブラリーをアプライした。その結果、複数の化合物がヒットし、再現性を検討した結果、CPI1205(ヒストンメチル化酵素阻害剤), WM8104(ヒストンアセチル化酵素阻害剤)等が有用な可能性が示唆された。来年度はスクリーニングを継続するとともに、これらの化合物の薬効解析等を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度同定した化合物のin vivoでの機能解析を進め、疾患モデルマウスでも効果があることが示され、臨床的なdrug repositioningのための試験の根拠となるデータを取得した。また、さらに化合物スクリーニングを進め、新たなヒット化合物を2つ新たに同定することができた。以上から本研究計画はある程度順調に進捗していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに同定し、in vivoの機能検証を終えたvitamin D2については、臨床的な応用の可能性を探索するため、マウスにおける体内濃度の検証や他のビタミンD受容体アナログの使用を検討する。 新たに同定された2つの化合物については、投薬後の遺伝子発現解析によってそのDNA損傷の蓄積軽減の機序の推定を行う。また、同様に作成したLmna変異マウスに投与することによって、in vivoでの薬効評価を試みる。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Functional Evaluation of Human Bioengineered Cardiac Tissue Using iPS Cells Derived from a Patient with Lamin Variant Dilated Cardiomyopathy2022
Author(s)
Miura K, Matsuura K, Yamasaki Itoyama Y, Sasaki D, Takada T, Furutani Y, Hayama E, Ito M, Nomura S, Morita H, Toyoda M, Umezawa A, Onoue K, Saito Y, Aburatani H, Nakanishi T, Hagiwara N, Komuro I, Shimizu T.
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Journal Title
International Heart Journal
Volume: 63
Issue: 2
Pages: 338-346
DOI
ISSN
1349-2365, 1349-3299
Year and Date
2022-03-30
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Peer Reviewed / Open Access
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