Project/Area Number |
21K16083
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
草山 隆志 金沢大学, 附属病院, 助教 (50622825)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 心房細動 / カテーテルアブレーション / 皮膚交感神経活動 / 自律神経 |
Outline of Research at the Start |
心房細動の発生や持続には自律神経の過剰な興奮が関与している。申請者らは星状神経節の神経活動と相関性のある皮膚交感神経活動を非侵襲的に記録する方法を確立し、再発性心房細動の発生や心房細動中の心拍コントロールに皮膚交感神経活動が相関していることを報告してきた。しかし、心房細動の治療による交感神経への影響や、術後の異常な交感神経興奮が再発や心血管イベントに関与するかは不明である。 本研究では非侵襲的に記録した皮膚交感神経活動を解析し、交感神経活動の変化、術後の再発率や心血管イベント合併との関連を調べる。これにより、実臨床に応用可能で簡便な指標としての皮膚交感神経の役割の解明と応用展開が期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
心房細動はカテーテル治療後に20-30%程度で術後に不整脈が再発し、また重大な心血管イベントを合併することもあるが、その機序は明らかになっていない。実 験動物の研究でカテーテル治療によって星状神経節が修飾されてリモデリングが起き、交感神経活動が低下することが分かっている。申請者らはヒトでの予備研 究でカテーテル治療の前後で皮膚交感神経活動の変化に個人差があることがわかった。この差はカテーテル治療による星状神経節への効果に影響され、修飾が不 十分な場合には交感神経活動が低下せず再発や心血管イベントのリスクになると考えられる。本研究の目的は、心房細動患者において、非侵襲的に記録された皮 膚交感神経活動の特徴およびカテーテル治療による変化を解明することによって、治療効果、再発予測、有害イベント予測という実臨床で求められるバイオマー カーとしての皮膚交感神経活動の活用の可能性を明らかにすることである。 令和4年度も引き続きコロナ禍の影響で診療制限などの影響もあったが、心房細動に 対するカテーテルアブレーション目的に入院した約50例を含む、総計100例において皮膚交感神経活動のデータを収集した。本研究を申請した時点では、年 間100例のデータ収集を目標としており、おおむね達成したものと考える。令和5年度日本不整脈心電学会総会で本研究の結果の一部を発表し、その他令和5年度日本循環器学会で皮膚交感神経活動に関して2本の演題を発表した。引き続 き心房細動をはじめ、多くの循環器疾患に関して皮膚交感神経活動のデータ集積を進める。さらに令和 3-5年度にデータ収集した症例の追跡調査を行い、不整脈の再発、主要有害心血管イベントの発生(心血管死、非致死的心筋梗塞、不安定狭心症、心不全、脳卒 中、その他の入院を要する心血管イベント)を 評価し、皮膚交感神経活動との関係を解析す、論文執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は心房細動に対するカテーテルアブレーション目的に入院した50例を含む、総計100例において皮 膚交感神経活動のデータを収集した。本研究 を申請した時点では、年間100例のデータ収集を目標としており、おおむね達成したものと考える
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度も引き続き心房細動に対するカテーテル治療の目的で初めて入院する患者において、治療の前後で皮膚交感神経活動のデータを収集し、その生理学的 特徴やアブレーションによる影響を明らかにする。また血液データ、心エコー検査など、入院時の患者背景データをもとにして皮膚交感神経活動との関係を解析 する。 さらに、令和3年度にデータ収集した症例では、術後3か月、6か月、12か月後の時点で外来の心電図検査あるいは電話による追跡調査を行い、不整脈の再発、主 要有害心血管イベントの発生(心血管死、非致死的心筋梗塞、不安定狭心症、心不全、脳卒中、その他の入院を要する心血管イベント)を評価し、皮膚交感神経活動との関係を解析し、論文執筆、投稿を予定している。
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