疾患モデルiPS細胞を用いたKCND3変異による早期再分極症候群の病態解明
Project/Area Number |
21K16102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
高山 幸一郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 分子生物学部, 非常勤研究員 (20816988)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 早期再分極症候群 / KCND3変異 / 疾患モデルiPS細胞 / iPS細胞由来心筋細胞 / 電気生理学的機能解析 / 一過性外向きカリウム電流 / 難治性てんかん / イオンチャネル病 |
Outline of Research at the Start |
早期再分極症候群(ERS)は若年性心臓突然死の一因である。申請者は難治性てんかんを合併したERS患児においてKCND3変異(p.Gly306Ala)を同定し、培養細胞を用いた電気生理学的機能解析によって一過性外向きカリウム電流(Ito)の機能獲得型障害を明らかにした。しかし、心筋細胞での不整脈原性、効果的治療薬とその副作用、てんかん時のニューロンの興奮性といった生体内での病態は未解明なままである。本研究では、疾患モデルiPS細胞を用いた実験により、心臓と脳でのKCND3変異イオンチャネル病の病態を解明し、適切な治療を確立して若年者突然死の防止を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
早期再分極症候群(ERS)は若年者心臓突然死の一因となる疾患である。これまでに、原因と考えられるKCND3変異を同定し、培養細胞を用いた電気生理学的機能解析によってその病態の一端を報告した。本研究では、よりヒト生体に近い実験条件であるiPS細胞由来心筋細胞を用いてERSの病態を解明することを目的とした。 樹立した疾患モデルiPS細胞(健常人iPS細胞へのゲノム編集、患者末梢血単核球由来の2系統)を心筋細胞へ分化させてパッチクランプ法による電気生理学的機能解析を行った。培養細胞と比較し、iPS細胞由来心筋細胞は細胞膜の安定性が低く、電流測定のために多くの実験時間を要した。引き続き細胞数を増やしていく必要があるが、研究代表者がスキルアップの海外留学研修を行うため、本研究は一旦休止することとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)