Project/Area Number |
21K16176
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53040:Nephrology-related
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
岡田 圭一郎 金沢医科大学, 医学部, 助教 (70835876)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | γH2AX / 虚血再灌流障害 / 腎移植 / 移植腎機能発現遅延 / DNA損傷 |
Outline of Research at the Start |
腎移植時早期に腎機能が十分に発揮されない移植腎機能発現遅延(DGF;Delayed graft function)は、移植腎の予後不良因子である。研究代表者は、移植後1時間目の腎生検標本において、DNA二重鎖切断の指標であるリン酸化ヒストンH2AXの存在を同定し、報告した。また、虚血ストレスなどで誘導されるDNA二本鎖切断に引き続くDNA修復機構は、様々な細胞内での変化を引き起こす事が明らかになりつつ有る。本研究では、腎移植時の虚血ストレスによって発生するDNA損傷が、移植腎機能発現遅延に関与するか否かを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
移植腎の0時間生検および1時間生検の腎組織を用いて、抗γ-H2AX抗体を用いた免疫染色を検体を新たに追加し、染色した。生体腎移植では、 0時間および1時間後のγ-H2AX陽性率は、有意に低下していた。また、生体腎移植と献腎移植の1時間後のγ-H2AX陽性率に有意差を認め、生体腎移植より献腎移植では移植後1時間で、尿細管障害が強く認める結果となった。0時間γ-H2AX陽性率とその変化率は、生体腎、献腎移植例ともに負の相関を示した。一方、1時間生検γ-H2AX陽性率とその変化率は、献腎移植例において正相関を示すとともにDGF(移植腎機能発現遅延)およびPNF(移植後無機能腎)群では、その変化率(⊿1hr-0hr)が増加傾向を示した。多変量解析(ステップワイズ法)では、移植後のDGFやPNFなどの腎予後のgradeを5段階で評価した場合に、γ-H2AXの変化率とdonorの血清クレアチニン値との関連が強いことが示された。また、移植腎donorの血清クレアチニン値と、0時間と 1時間におけるγ-H2AXの陽性率の差である⊿γ-H2AXは、より重度の腎機能発現遅延を認めた症例およびPNF症例に対する有用な予測因子であった。生体腎移植に比して献腎移植、特にDGFおよびPNFでは、移植後の二本鎖DNA障害に示される尿細管障害が進行し、その機能発現がより遷延している可能性が示された。また、尿細管における移植後0hr、1hrのγ-H2AXの変化率がDGFを予測できる可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
マウスの腎組織標本の染色を免疫蛍光抗体法で行っているが、γH2AXの定量化が困難となっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
マウス抗体による腎組織標本の染色は、非特異的反応によって定量化が困難であったため、動物種の異なる別の抗体を用いて追加染色を行う。
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