Project/Area Number |
21K16521
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55040:Respiratory surgery-related
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
鎌田 稔子 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (60586692)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害剤 / 肺癌 / B細胞 |
Outline of Research at the Start |
肺癌に対する免疫チェックポイント阻害剤治療前後での血液中のリンパ球や生検検体中のリンパ球の分布や機能の解析を行う。特にB細胞の果たす役割に着目して解析を行い、治療が有効である患者と有効でない患者における特徴を解明する。研究結果に基づいて治療効果が得られる可能性の高い患者の指標となる項目を同定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は免疫チェックポイント阻害剤治療を行なっている肺癌患者を対象に、治療開始前後のB細胞、T細胞の分画や機能を末梢血検体や生検検体で解析することで、治療効果の機序やバイオマーカーを解明することを目的としたものである。 2023度は新たに4人の患者から、研究参加の同意を取得し、合計31例の研究対象者の登録を行った。免疫チェックポイント阻害剤投与前、投与後3週、投与後9週の血液検体から末梢血単核球の採取を行った。また4例に対して、末梢血リンパ球の表面マーカーの解析をフローサイトメトリーにて行い、T細胞(CD3, CD8, CD4)、B細胞(CD19, CD20, CD38, CD138, CD27, IgD)、NK細胞、NKT細胞などのリンパ球分画の変化の解析を行ない、2021年度, 2022年度と合わせて合計28例で解析が終了した。末梢血由来のT細胞のサイトカイン産生能 (IFN-γ、TNFα、IL-2)、B細胞のサイトカイン産生能 (TNFα、IL-6、IL-10)やB細胞の免疫グロブリン産生能 (IgM、IgG)の解析については新たに6例で実施し、2021年度, 2022年度と合わせて11例で終了した。 これまで同意を取得した31例について、診断、治療経過、治療効果、有害事象の有無、定期的な予後調査の登録を行っている。21例について、末梢血中のリンパ球数、CD8陽性T細胞やNK細胞数の変化と予後の関連について解析を行い、国内学会での学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実施にあたり研究参加者は目標症例数30例に到達することができており、末梢血検体の採取も終了した。表面マーカーの解析も概ね終了しているが、サイトカイン産生能や免疫グロブリン産生能などの機能の解析に時間を要しているため、研究期間を1年延長した。組織検体の採取については、臨床経過によって左右されるもののため、特に目標症例数は設定しておらず、今後も適宜行って行く。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は末梢血リンパ球の表面マーカーの解析を残り3例で終了するとともに、主にサイトカイン産生能と免疫グロブリン産生能の解析を行い、機能的な解析を終了する予定である。治療効果や予後とともに、学会発表と論文作成を行う予定である。
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