Project/Area Number |
21K16714
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56020:Orthopedics-related
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
佐々木 貴英 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30621825)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 扁平足 / 外脛骨 / 小児 / 小児期扁平足 / 疫学 / 縦断研究 |
Outline of Research at the Start |
小児期扁平足は、下肢および骨盤のアライメントに影響を及ぼし、腰痛や疲労骨折などの様々な障害や外傷、将来の足部疾患の原因となる。近年、小児の運動不足を背景に扁平足の増加傾向が指摘されている。しかし、小児期扁平足に関する先行疫学研究はほとんどなく、有所見率や自然経過、リスク因子など、その実態は全く解明されていない。本研究では小中学生を対象にした小児期扁平足に関する縦断疫学研究を行う。本研究により小児期扁平足の有所見率、自然経過、リスク因子を明らかにする。それらは、小児期扁平足やそれに伴う様々な障害や外傷、将来的な足部疾患の予防につながる重要な知見になるものと考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、和歌山県伊都郡かつらぎ町の各小中学校にて、身体基本情報(性別、年齢、身長、体重)、問診票 (運動習慣、住宅環境、足部症 状、ス ポーツ歴、既往歴)、外脛骨の有無を調査した。(令和5年9月20,21,22日:笠田中学校、10月10,11,12日:妙寺中学校、令和6年1月10日:渋田小学校、梁瀬小学校、1月12日:大谷小学校、1月19日:笠田小学校、1月26日:妙寺小学校 合計968人)。外脛骨の有無を超音波診断装置を用いて評価した。調査結果をまとめ、同小中学校にて生徒、教師に対し結果説明会を行った。左右のどちらか一方にでも外脛骨を有する児童の割合は、小学1年生男子17%、女子17.4%、小学2年生男17.2%、女子12.7%、小学3年生男子8.7%、女子26.8%、小学4年生男子11.1%左13.3、女子25.5%、小学5年生男子17.2%、女子13.7%、小学6年生男子22.2%、女子29.3%、中学1年男子25.9%、女子36.8%、2年生男子28%、女子 36.4%、3年生男子15.4%、女子18.8%であった。 令和4年度の調査で得られたデータを用いて横断解析を行い、本邦の小児期の扁平足および外脛骨の有所見率など疫学的指標を明らかにし、本コホート全体での扁平足の有所見率は25.1%、Staheli Arch Indexは0.84±0.25、外脛骨の有所見率は17.7%であった。関連学会での発表を行った。現在論文作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画では、令和2年度にベースライン調査を行い、令和4年度に追跡調査を行う予定であった。令和2年度 の調査では、foot printerおよび超音波診断装置の準備ができず、扁平足の評価を視診および触診で行い、また外脛骨の有無は調査できなかった。令和3年度の調査は超音波診断装置、foot printerを用いて調査を行ったが、対象は妙寺中学校のみの調査となった。令和4年度は和歌山県伊都郡かつらぎ町の全小中学校を対象に、foot printおよび超音波診断装置を用いた調査を行うことができたため、令和4年度のデータをベースラインとして使用する。令和4年度のデータを用いて横断研究を行い、令和5年度、令和6年度の調査により得られたデータで縦断研究を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度の調査では合計829人の小学1年生から中学3年生までのデータが得られた。横断研究を行い、小中学生の扁平足および 外脛骨の有所見率、扁平足の関連因子を明らかにした。令和6年度は学会発表、論文作成を行う。また令和6年度にもかつらぎ町の全小中学校を対象に調査を行う予定で あり、縦断研究も進める予定である。
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