膀胱癌浸潤転移に関わる新規ヒアルロニダーゼTMEM2の機能解明
Project/Area Number |
21K16724
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
米山 美穂子 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (50791696)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | TMEM2 / ヒアルロニダーゼ / 膀胱癌 / ヒアルロン酸代謝 |
Outline of Research at the Start |
癌微小環境におけるヒアルロン酸(HA)の分子サイズは癌の増殖、浸潤に影響を与える。先行研究からオリゴHAが、VEGFレセプターを介してERK経路を活性化させ、血管新生を促進することが報告されている。細胞膜上でHA分解活性を有する新規HA分解酵素TMEM2が発見されたが、癌におけるTMEM2の機能解明には至っていない。HAやHA分解酵素発現は、膀胱癌の進行や再発を予測するバイオマーカーとして先行研究で報告されており、TMEM2を含む新たなHA代謝と癌微小環境の相互作用に関するTMEM2の機能が解明されることで、HAを標的とした新規バイオマーカーや創薬につながる。
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Outline of Annual Research Achievements |
細胞外マトリックスの主要成分であるヒアルロン酸は、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸が 交互に結合した巨大な高分子化合物である。正常組織におけるHAは生合成と分解のバランスにより一 定量に保持されるが、癌では、HAは異常に蓄積、または分子サイズの低下が起こり、癌細胞の接着、遊走、増殖、 浸潤および癌周囲の微小血管新生を促進する。細胞膜上に発現しHA分解酵素として発見されたTMEM2は、癌の悪性度との関連性が報告されている。 本研究の目的はTMEM2が癌の進展過程のどのタイミングで、どのような生物活性を発揮するのかを解明することである。 本研究により、膀胱癌組織のTMEM2発現は、膀胱癌組織標本を用いた検証で、pTaからpT3へと癌が進行するのに伴い、有意に減少することを明らかにした。またTMEM2発現は、上皮マーカーの一つであるE-cadherinの発現と同じ発現パターンを示すことを明らかにした。さらに、in vitro系にてEpithelial- Mesenchymal Transformation(EMT)の誘導によって、TMEM2発現が減少し細胞膜上に発現しないことを明らかにした。これらの研究結果から、TMEM2が細胞膜に局在する際に、E-cadherinがキー分子になるのではないかと推測し、TMEM2とE-cadherin間の相互作用を同定するため、共免疫沈降法を実施した。しかしながら、現在に至るまで両者間の相互作用を同定することができなかった。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)