Project/Area Number |
21K16732
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
竹島 和美 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (90785396)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 精子選別 / 精子染色体解析 / 顕微操作 / 精子エクソソーム / 生殖補助医療 / 男性不妊 / 精子 / プロテオーム / バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
顕微授精において受精・胚発生能力を有する精子を選別するための非侵襲的バイオマーカー開発を目的とする。 まず、研究使用への同意の下提供された廃棄精子を単一培養系を用いて培養後、回収した培養上清からプロテオーム解析を実施し、エクソソーム内タンパク質・核酸の発現を構築する。また、上清回収で用いた精子についてはDNA断片状態や受精能力を確認し、候補分子の発現量と紐付けて精子の受精機能を予測可能なバイオマーカーの候補因子を抽出し、最終的には前向き臨床試験においてバイオマーカー有効性を検証するために必要な非侵襲的定量評価系構築を進め、さらに候補マーカーの発現解析を迅速かつ簡便に実施するための手法を確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、男性不妊症の顕微授精に適応可能な精子の選別方法開発を目的としている。妊娠可能性の高い精子の非侵襲的選別を可能とするバイオマーカーの同定に向け、精子から分泌され、受精機能と関連する因子の同定を試みる。そして、臨床アウトカムと紐づけて解析することで精子の受精能評価に適した非侵襲的臨床バイオマーカーの抽出を試みる。 当施設において生殖補助医療を受けた患者夫婦より同意を得たうえで、臨床アウトカムと連結した余剰精子を集めている。その中には、精巣精子採取術およびに顕微鏡下精巣精子採取術を要する重度な男性因子による不妊症患者を含んでおり、それらの検体に対して解析を行うことで精子の状態を示すバイオマーカーの同定に至ると考えている。 昨年度までに、正常男性・不均衡型転座保因者男性での染色体解析を実施し、不均衡型転座保因者男性の精子において、本人の転座に由来する染色体異常を有する精子を検出し、単一精子染色体解析については精液検査所見に異常のない患者での解析方法を確立したと言える。 2023年度は無精子症患者の精子を用いて単一精子染色体を評価することで、閉塞性無精子症、非閉塞性無精子症における精子における差異を同定した。 今後はさらに、様々な男性不妊患者の精子検体を増やしてこの解析を進めることで、異常精子を含む単一精子の染色体解析手法の確立を図る。同時に臨床アウトカムとの比較を行い、染色体自体が受精能を予測するマーカーとなりうるか否かも検討を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度で、精子選別マーカーの一つである染色体解析方法を概ね確立した。 本年度で重度男性不妊患者における違いに至っているが、より優れたマーカーとするために更なるデータの蓄積が必要でありやや遅れている。そのため継続とした。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は無精子症患者の精子を用いて単一精子染色体を評価することで、閉塞性無精子症、非閉塞性無精子症における精子における差異を同定した。 今後はさらに、様々な男性不妊患者の精子検体を増やしてこの解析を進めることで、異常精子を含む単一精子の染色体解析手法の確立を図る。同時に臨床アウトカムとの比較を行い、染色体自体が受精能を予測するマーカーとなりうるか否かも検討を進める。 さらに今回の染色体方法に対してより簡便・確実な手法となりえるように改良も図る。また、FACS、MACSなどの精子選別方法と比較することで染色体正常精子を非侵襲的に選別する方法の開発も目指す。
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