Project/Area Number |
21K16779
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
中村 奈津穂 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (10869754)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | miRNA / 子宮内膜症性卵巣嚢胞 / 卵巣癌 / 子宮内膜症関連卵巣癌 / miR-486-5p |
Outline of Research at the Start |
子宮内膜症から比較的高頻度に卵巣癌が発生するが、そのメカニズムに関しては十分に明らかになっていない。一方、マイクロRNA(miRNA)が介する転写後発現調節は、がんにおいて細胞増殖および細胞分化、アポトーシスなどを制御していることが知られている。 申請者らは、miR-486-5pが子宮内膜症の進行や卵巣癌の発生に関与しており、非侵襲的バイオマーカーとなる可能性を報告したが、その機能はいまだ不明な点が多い。そこで、子宮内膜症性卵巣嚢胞および子宮内膜症関連卵巣癌においてmiR-486-5pの機能解析を行い、子宮内膜症性卵巣嚢胞の癌化のメカニズムを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、子宮内膜症性卵巣嚢胞および子宮内膜症関連卵巣癌におけるmiR-486-5pの機能を明らかにするために、miR-486-5pの標的遺伝子と関連する経路をPathway解析やルシフェラーゼレポーターアッセイなどの手法を用いることで機能とそのメカニズムを明らかにすることを目的としている。 令和3年度においては、まず、miRNA機能推定解析を行うため、filgen biosciences & nanosciencesに依頼し、miR-486-5pの Pathway解析を行った。その後、TargetScanHuman7.2のデータベースを使用し、miR-486-5pのターゲットと推定される遺伝子のリスト、およびそれらの遺伝子が関連するPathwayを明らかにし、標的遺伝子の特定:Pathway解析により明らかになった標的遺伝子のリストから、子宮内膜症性卵巣嚢胞および子宮内膜症関連卵巣癌に関与していると考えられる標的遺伝子を特定を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の影響などで物品の輸入などが予定より遅れたため
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、以下の項目の検討を行なっていく。 ・標的遺伝子発現量の解析:標的遺伝子の発現差を確認するため、以前の報告で使用した大阪医科大学附属病院で手術時に採取した子宮内膜症性卵巣嚢胞 34例、子宮内膜症関連卵巣癌 7例の血清を用い、qRT-PCRを行い標的遺伝子の発現量を解析する。 ・標的遺伝子の検証:miRNA機能推定解析により決定した標的遺伝子をさらに検証する。ルシフェラーゼレポーターアッセイを行い、miR-486-5pが標的遺伝子に直接結合することを確認する。 ・標的遺伝子の発現量比較:不死化子宮内膜症上皮細胞株(EMOsis cc/TERT)を用い、miR- 486-5pのPre-miR miRNA PrecursorおよびmiRNA inhibitorを用いて過剰発現および発現抑制させる。qRT-PCR、Western blottingを行い、過剰発現および発現抑制した細胞株とコントロール群における標的遺伝子の発現量を比較する。 ・増殖能の検討:不死化子宮内膜症上皮細胞株(EMOsis cc/TERT)を用いて、標的遺伝子を過剰発現および発現抑制させ、Proliferation assayを行う。CellTiter 96 AQuenous (MTS) One Solution Reagentを使用し、吸光度を測定する。コントロール群と比較し、増殖能を検討する。 ・侵潤能の検討:同様に、標的遺伝子を過剰発現および発現抑制させた不死化子宮内膜症上 皮細胞株(EMOsis cc/TERT)に、Wound-healing assayを行い、創閉鎖率をコントロール群と比較し、浸潤能を検討する。
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