子宮腺筋症の新しいモデルマウスの開発と新しい治療戦略の検討
Project/Area Number |
21K16795
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
河北 貴子 徳島大学, 病院, 講師 (00724121)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 子宮腺筋症 / マウスモデル |
Outline of Research at the Start |
子宮腺筋症は20-40代の女性に発症し、女性のライフスタイルに影響をもたらすとともに、挙児希望者には不妊原因となる疾患である。また、周産期においては、子宮筋の伸展阻害や、壊死を起こし流早産になった報告や、逆に収縮を阻害し産褥期の子宮復古不全を起こす症例などが報告されている。本研究は子宮内膜を子宮筋層に埋め込むことで、子宮腺筋症の自然に近い発生モデルを作成することを検討する。また、妊娠率の向上や周産期合併症を減らす治療を検討する新たな試みである。
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Outline of Annual Research Achievements |
腺筋症の発症において、様々な仮説があるが、子宮内膜の基底層組織が子宮筋層に直接侵入して成長することによって形成されるというのは、広く受け入れられている仮説である。今回研究代表者は、子宮筋層内へ子宮内膜組織を外科的に移植することにより新しい子宮腺筋症モデルを作成している。ICRマウスを用いて、マウスの左子宮を摘出し、除去した内膜を右の子宮筋層に自家移植する方法で、子宮への外科的侵襲と子宮内膜が筋層に侵入する状態を再現している。子宮内膜移植後2週、4週、6週、8週経過した時点で、子宮組織や腹腔内環境の検討を行っている。子宮内膜移植後6週間経過した時点で、子宮筋層肥厚と子宮筋層内への内膜組織の生着を確認した。さらにPBSを筋層内に注入したコントロール群に比べ、子宮内膜移植後6週経過した時点で内膜移植群で子宮の重量増加、コラーゲン、ビメンチンのmRNA量が増加していることが確認された。コントロール群においても子宮筋層内にPBSを注入する際に外科的侵襲を加えているが、腺筋症の発症は確認できず、腺筋症の発症においては内膜組織の混入が重要な要因であることが示唆された。令和4年度では、子宮内膜移植群での腹水中と子宮筋層内の炎症性サイトカイン、子宮筋層内のVEGF因子の増加が確認された。このようなサイトカインが妊娠における様々な合併症の原因となっている可能性が示唆された。さらに腺筋症モデルマウスを妊娠群と非妊娠群に分別し、腺筋症病変や腹水中、血中の炎症性サイトカイン、VEGF因子に差があるのか、また、腺筋症病変の妊娠中の変化について検討を行い、現在解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在は、モデルマウスを用いて妊娠時の子宮腺筋症様病変の変化や腹腔内の微小環境変化について検討している。腺筋症は不妊や不育とも関係しているため、妊娠率が低かったが、妊娠したマウスをある程度確保できたため、妊娠時の腺筋症の変化やサイトカインの変化を検討している。概ね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
妊娠時の検討を引き続き行うために、妊娠マウスの腹水と血中のTGF-βやインターロイキンTNF-a、PIGF、VEGF、VEGFRといった炎症性サイトカインや血管因子の測定を行う予定である。抗炎症作用のある薬剤(JAK/STAT阻害剤)の投与による妊娠率の上昇の検討を行うこととしている。また、妊娠時の腺筋症病変の変化や線維化、血管因子について検討し、周産期における合併症の誘因となるものを検索する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)