頭頸部がん微小環境におけるACLPの機能解明と新規治療法の開発
Project/Area Number |
21K16846
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
萬 顕 札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (20792120)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 頭頸部扁平上皮がん / 微小環境 / がん線維芽細胞 / ACLP / 頭頸部がん / がん間質 / がん微小環境 |
Outline of Research at the Start |
研究目的を達成するために、以下の研究を遂行する。 腫瘍間質とがん細胞の相互作用におけるACLPの機能解析:CAFにおいてACLPと相互作用する分子を、網羅的探索によって同定し、その機能および臨床的意義を明らかにする。またがん細胞においてACLPと相互作用する分子を同定し、がん細胞におけるACLPシグナルを明らかにする。 腫瘍間質と免疫細胞の相互作用におけるACLPの機能解析:ACLPを標的としたがん間質阻害と、がん免疫療法の組み合わせの有用性を明らかにする。 ACLPの翻訳後修飾の機能的・臨床的意義の解析:ACLP蛋白の翻訳後修飾、とくにグリコシル化の機能的および臨床的意義を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
がん線維芽細胞(CAF)におけるACLPの解析:頭頸部扁平上皮がんの臨床検体より採取したCAFを用いて、機能解析を行った。まずACLPをsiRNAによりノックダウンし、collagen gel contraction assayを行った。ACLPのノックダウンがCAFによる細胞外マトリックス再構成能を低下させたことから、ACLPがCAFの活性化に関わることを明らかにした。またCAFにおけるACLP発現は、コラーゲン発現と高く相関することを明らかにした。 がん細胞に対するACLPの解析:CAF由来のACLPががん細胞に与える影響を解析するため、CAFのACLPをsiRNAによりノックダウンし、がん細胞と間接共培養を行った。その結果、CAFのACLPノックダウンはコントロール群と比較して、がん細胞の遊走・浸潤能を低下させた。一方、CAFのACLP過剰発現は、がん細胞の遊走・浸潤を促進した。またがん細胞をリコンビナントACLPで処理した結果、がん細胞の遊走・浸潤・cisplatin耐性の上昇が認められた。がん細胞とACLPを過剰発現させたCAFをヌードマウスに移植した結果、ACLPがin vivo腫瘍形成を促進することを明らかにした。xenograft腫瘍の免疫染色解析から、ACLP過剰発現群では腫瘍間質が増大していること、さらに間質のコラーゲンが豊富であることが示された。 ACLP発現とCD8 Tリンパ球の相関の解析:頭頸部扁平上皮がん臨床例を用いてACLPの免疫組織染色解析を行った結果、ACLPはがん間質、特にCAFに高発現することを明らかにした。一方、CD8+ Tリンパ球の腫瘍内浸潤はACLPの染色とは逆のパターンを示した。このことから、ACLPの高発現はCD8+ Tリンパ球の腫瘍内浸潤を抑制する可能性が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床検体からCAFを採取・樹立し、実験系を充実させることができた。またCAFにおけるACLPの機能解析実験を行うことができた。CAF由来のACLPががん細胞に与える影響について解析を行うことができた。またACLP高発現がコラーゲン高発現と相関し、逆にCD8+ Tリンパ球の腫瘍内浸潤を抑制する可能性を見出した。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床検体からの正常繊維芽細胞ならびにCAFの採取と樹立を継続する。CAFにおけるACLPの分子機能をさらに検証すべく、ACLPがp53蛋白や細胞周期関連遺伝子に与える影響の検証を行う。また今年度得られた、ACLPと相互作用する候補分子について、解析を進める。CAFのACLP発現が、リンパ球浸潤を抑制するメカニズムの検証を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Serum amyloid A1 recruits neutrophils to the invasive front of T1 colorectal cancers.2023
Author(s)
Yoshido A, Sudo G, Takasawa A, Aoki H, Kitajima H, Yamamoto E, Niinuma T, Harada T, Kubo T, Sasaki H, Ishiguro K, Yorozu A, Kai M, Katanuma A, Yamano HO, Osanai M, Nakase H, Suzuki H.
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Journal Title
J Gastroenterol Hepatol.
Volume: 38
Issue: 2
Pages: 301-310
DOI
Related Report
Peer Reviewed
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[Journal Article] CXCL12 is expressed by skeletal muscle cells in tongue oral squamous cell carcinoma.2023
Author(s)
Yorozu A, Sekiguchi S, Takasawa A, Okazaki F, Niinuma T, Kitajima H, Yamamoto E, Kai M, Toyota M, Hatanaka Y, Nishiyama K, Ogi K, Dehari H, Obata K, Kurose M, Kondo A, Osanai M, Miyazaki A, Takano K, Suzuki H.
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Journal Title
Cancer Med.
Volume: 12
Issue: 5
Pages: 5953-5963
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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