Project/Area Number |
21K16955
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57020:Oral pathobiological science-related
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
田村 知子 東京医科大学, 医学部, 病院助教 (00790643)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | MRONJ / ビスホスホネート製剤 / デノスマブ / 微量元素分析 / 薬剤関連顎骨壊死 / 蛍光X線分析 / 粒子線励起X線分析 |
Outline of Research at the Start |
①MRONJと診断された病理組織を用いて微量元素分布分析を行う。対象となる製剤は臨床現場で使用されるビスホスホネート製剤ならびに抗RANKL抗体製剤である。 ②上記①において骨病変内の微量元素が検出された領域に限定して、さらに高解像度の元素分布分析を試みる。 ③上記①で異種イオンの分布を検索した情報に基づき、含有微量元素の骨構造への取り込まれ方を微小部X線吸収微細構造解析法を用いて評価することで検出元素の化学構造を明らかにする。 ④MRONJ以外の顎骨病変および正常骨(コントロール)における同様の検索を行い、MRONJ病変骨内での動態を明らかにし、発症機序についての結果を導く。
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Outline of Annual Research Achievements |
癌の骨転移や骨粗鬆症の治療薬として使用されているビスホスホネート(BP)製剤や抗ランクル抗体製剤は、有効な薬剤であるが、その一方で顎骨壊死(MRONJ)が問題となっている。2003年にMARXらによって報告されて以来、およそ20年の月日が経過するも依然として臨床現場では重要な問題となっている。 口腔内細菌感染や免疫抑制などがその発生に関与している可能性が指摘されているものの、発症機序については未だ明らかになっておらず、予防法も確立していない。薬剤機序の異なるBP製剤と抗ランクル抗体製剤の両者において発生していることが本病態の理解を困難にしているともいえる。 本研究では、放射光蛍光X線分析、X線回折測定、赤外分光分析など分析化学的アプローチにより、MRONJ発症骨の特徴や骨内のBP製剤の局在を調査し、MRONJ発症過程におけるBP製剤の顎骨への蓄積、骨の微細構造変化および微量成分変化の点からMRONJの発症機構に関わる知見を得ることを目的としている。 今年度は、健康上の理由により休職期間が多く、積極的に研究を遂行することができなかった。次年度以降は、研究計画に多少の修正を加えて継続していく方針である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
健康上の理由により休職期間があり、研究を十分に遂行することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、分析に際して、国内の放射光施設を用いて実施する必要があるが、ライフワークバランスの観点より施設へ赴いての研究継続が困難となる可能性が高い。したがって、小型分析機器や血清中の微量元素検索を新たに追加することで、データの取得に努める方針である。
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