コラーゲン結合蛋白産生性齲蝕原性細菌の脳微小出血発症機序と革新的治療法開発
Project/Area Number |
21K16961
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57020:Oral pathobiological science-related
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
服部 頼都 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 特任部長 (60713849)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 齲蝕原生細菌 / Streptococcus mutans / Cnm / 脳微小出血 / 脳卒中 / 脳小血管病 |
Outline of Research at the Start |
虫歯菌の一つであるミュータンス菌のうち,コラーゲン結合蛋白Cnmを発現するミュータンス菌の口腔内保有が,脳内出血,脳微小出血を発症させていることがわかっています.しかしながら,Cnmを有する ミュータンス菌保有者の脳内出血,脳微小出血の重症度,病変数は様々です.そこで,CnmタンパクのBリピート領域に着目したところ, Bリピート領域の伸長が脳微小出血の重症化を惹起する傾向があり,Bリピートの長さと脳内出血,脳微小出血をはじめとした脳血管障害との関連を調べていきます.
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Outline of Annual Research Achievements |
齲蝕原性細菌であるStreptococcus mutansのうちコラーゲン結合蛋白Cnmを発現する株の口内保有と脳内出血の関連が明らかとなっており、Cnm陽性S. mutans保 有群では脳微小出血(CMBs)の数が有意に多い。しかしながら、Cnmを発現する S.mutans 保有者すべてがCMBsを保有するわけではなく、また、CMBsの保有数にも差がある。S.mutansのCnmタンパクの基本構造でコラーゲン結合ドメイン(Aドメイン)とそれに続く繰り返し配列のBリピート領域があり、この領域の機能は現時点で不明である。 本研究が施行される国立循環器病研究センターにおいて、頭部MRIの撮影を行っている脳卒中入院患者から、デンタルプラークの採取を行った。Cnm陽性S. mutans保有患者数は68名で、年齢の中央値は71歳(四分位 60.25~79.00歳)であり、男性は41名(60.3%)であった。深部脳微小出血(CMBs)を2個以上保有している患者は27名(39.7%)であった。深部CMBsの中央値は1(0~5)個であった。その後、採取したデンタルプラークから,Bリピート領域の塩基配列長をPCRによって測定した。486 bpを境に長または短と2群に分割し、Bリピート長が短い患者が14名(20.6%)、長い患者が50名(73.5%)であった。4名については、PCRのバンドが発現せず判定不能であった。脳MRIのT2*-GREでCMBsをカウントして、深部CMBsを2個以上保有している患者の株を悪性株、深部CMBsを1個以下の場合を良性株としたところ、Bリピート長が短い患者のうち12名が良性株であり、Bリピート長が長い患者のうち25名が悪性株であった。このため、Bリピートの長短が深部CMBsの重症度と関連することが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Risk Assessment of Cnm-positive Streptococcus Mutans in Stroke Survivors (RAMESSES): Protocol for a Multicenter Prospective Cohort Study2022
Author(s)
Satoshi Hosoki, Yorito Hattori, Satoshi Saito, Misa Takegami, Shuichi Tonomura, Yumi Yamamoto, Shuhei Ikeda, Naohisa Hosomi, Naoya Oishi, Yoshiaki Morita, Yoshihiro Miyamoto, Ryota Nomura, Kazuhiko Nakano, Masafumi Ihara
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Journal Title
Frontiers in Neurology
Volume: in press
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Peer Reviewed / Open Access