Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
損傷した歯周組織の再生に患者自身の間葉系幹細胞(MSC)の移植が試みられるが、細胞供給の問題などから広範な適用が阻まれる。申請者は他者から得た他家MSCを移植することに着目したが、強い免疫抑制剤なしには患者の免疫細胞により廃絶される。免疫細胞との接触を遮断するカプセル化が他家MSC移植に有用であると仮定し、本申請課題ではまずMSCをアルギン酸ゲルに封入し、その影響を検証する。生体内とゲル内の微小環境の違いは細胞の生存率や機能に影響を及ぼすため、細胞外マトリクスなどで最適化する。最適化されたアルギン酸を用いてカプセル化したMSCを小動物の歯周病部位に移植し、損傷部位への再生促進能を実証する。