Project/Area Number |
21K17079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
小渕 隆一郎 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (50884607)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 咀嚼 / 下顎運動 / モーションキャプチャー / 歯学 / 介護 / 食形態 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、要介護高齢者における食事咀嚼中の口唇・下顎の動きをモーションキャプチャーにて分析し、咀嚼・嚥下機能の評価を行うことを目的とする。特別養護老人ホームに入所中の高齢者100名を対象に、施設での食事中の口唇・下顎の動きを録画しモーションキャプチャーソフトにて 運動軌跡のデータを抽出し解析する。咀嚼能力の指標となるパラメーターを同定し、被験者の介護度、食事形態、嚥下障害の有無、誤嚥性肺炎の既往、歯数、義歯の有無との関連性について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
高齢者の摂食・嚥下障害の対応は介護の現場での課題と言える.適切な食事形態の提供を目的とした咀嚼能力の評価は,多くの介護現場では実施困難である.実際の食事の様子をモーションキャプチャすることで咀嚼能力の評価が可能となれば,誰もが簡便に咀嚼能力の評価が可能になると考えられる.
グミゼリーを用いて得られたAmount of glucose extracted (AGE)を咀嚼能力評価の計測値として用い,咀嚼時の顎運動のモーションとAGEとの関連を調査し,モーションキャプチャを用いて咀嚼能力の評価が可能か検討した. 被検者は健常な成人50名とした.グミゼリーを咀嚼している様子をハイスピードカメラを用いて撮影を行った.AGEからNormal masticatory group (NG)とLow masticatory group (LG) に分類した.撮影した動画をモーションキャプチャ分析によって咀嚼の1周期を閉口期,移行期,開口期に分類した.移動経路の距離(閉口距離,開口距離),咀嚼の1周期の時間,1周期に占める各期の割合,移動速度(閉口速度,開口速度)を顎運動のパラメータとして算出し,AGEとの関連を検討した.
AGEと1周期の時間,1周期に占める移行期の時間の割合,1周期に占める開口期の時間の割合との間に相関があることがわかった.また,NGでは1周期に占める移行期の時間の割合がLGと比べ有意に大きく,1周期に占める開口期の時間の割合はLGと比べ有意に小さかった.NGとLGの分類に影響する変数を検索するために行った多重ロジスティック回帰分析では,年齢,1周期に占める移行期の時間の割合,開口速度が予測因子として挙げられた.モーションキャプチャにより顎運動の分析は可能であった.移行期と開口期の時間の割合を分析することで咀嚼能力評価ができる可能性が示された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的をより精緻に達成するため、サブグループ解析や、学会参加、論文投稿を行うため期間を延長した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的をより精緻に達成するため、サブグループ解析や、顎運動パターンの分類、学会参加、論文投稿を行う予定である。
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