口腔扁平上皮癌における胎児期卵黄嚢由来組織マクロファージの役割と動態の検討
Project/Area Number |
21K17089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
河合 穂高 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10803687)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 口腔癌 / 癌微小環境 / 組織マクロファージ / 口腔扁平上皮癌 / 骨髄由来細胞 / 癌免疫 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、Cx3cr1レポーターマウスを用いて組織マクロファージを可視化し、口腔癌の浸潤や転移における同細胞の役割を検討する。申請者は既に腫瘍転移組織において組織マクロファージの関与を示唆する結果を得ており、研究の実現可能性は極めて高い。本研究により腫瘍内の組織マクロファージの表面マーカーや発現因子が明らかになれば、腫瘍の浸潤や転移に重要な組織マクロファージの性格が理解され、組織マクロファージを標的とした分子標的治療など新たな研究領域に発展する可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
末梢組織に存在する「組織マクロファージ」は胎児期卵黄嚢由来で、骨髄単球由来の既知のマクロファージと役割や動態が異なることが報告されている。口腔内にも多数の組織マクロファージが存在するが、口腔癌における組織マクロファージの役割はほとんど分かっていない。頭頸部癌における腫瘍随伴マクロファージの臨床的重要性を鑑みても、その動態を明らかにすることは大きな意義がある。本研究は、Cx3cr1レポーターマウスを用いて組織マクロファージを可視化し、口腔癌の浸潤や転移における同細胞の役割を検討する。申請者は既に腫瘍転移組織において組織マクロファージの関与を示唆する結果を得ており、研究の実現可能性は極めて高い。本研究により腫瘍内の組織マクロファージの表面マーカーや発現因子が明らかになれば、腫瘍の浸潤や転移に重要な組織マクロファージの性格が理解され、組織マクロファージを標的とした分子標的治療など新たな研究領域に発展する可能性がある。 本年度は、Cx3crcreER;R26tdTomato マウスの作出を行なった。組織マクロファージは、胎生期7~7.5週 (E7~7.5)に卵黄嚢に出現する早期EMP (Erythromyeloid progenitor) 細胞のうち、Transcription factor Myb依存的にCx3cr1 (CX3C chemokine receptor 1)を発現する卵黄嚢マクロファージが由来と考えられている。Cx3cr1陽性卵黄嚢マクロファージはE8.5に出現し、これらの細胞が組織マクロファージのsourceとなる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
B6.129-Cx3cr1tm2.1(creERT2)Jung/JとB6.Cg-Gt(ROSA) 26Sor tm14(CAG-tdTomato)Hze/Jを交配させることでCx3cr1creER R26tdTomato マウスを作製する。B6.129;P2(C)-Cx3cr1 tm2.1(creERT2)Jung/Jは、Cx3cr1を発現した細胞にCre-ER(エストロゲン受容体)タンパク質を発現させ、タモキシフェン依存的にCre-loxpシステムを作動させることができる。本実験ではB6.Cg-Gt(ROSA) 26Sor tm14(CAG-tdTomato)Hze/Jと交配させることで、タモキシフェン依存的にCx3cr1陽性細胞にtdTomato(赤色蛍光色素)を発現させる。このマウスのE8.5にタモキシフェンを作用させることで、Cx3cr1陽性卵黄嚢マクロファージにtdTomatoを発現させ、組織マクロファージのみtdTomatoで標識されたマウスを作製することが可能となる。 本年は、マウスの食殺が多く、思うように仔マウスを得ることができなかったが、ここのところマウスが順調増えているため、状況は改善傾向にある。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、目的の仔マウスが順調に増えていることから、本年はタモキシフェン誘導による、組織マクロファージの標識を行う。標識を行ったマウスに、腫瘍細胞を移植し、組織マクロファージの局在を免疫組織化学染色にて確認する。
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Report
(2 results)
Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Extracellular vesicles of P. gingivalis-infected macrophages induce lung injury.2021
Author(s)
Kayo Yoshida, Kaya Yoshida, Natsumi Fujiwara, Mariko Seyama, Kisho Ono, Hotaka Kawai, Jiajie Guo, Ziyi Wang, Yao Weng, Yaqiong Yu, Yoko Uchida-Fukuhara, Mika Ikegame, Akira Sasaki, Hitoshi Nagatsuka, Hiroshi Kamioka, Hirohiko Okamura, Kazumi Ozaki
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Journal Title
Biochim Biophys Acta - Molecular Basis of Disease
Volume: 1867
Issue: 11
Pages: 166236-166236
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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