CRISPR/Cas9法による扁平上皮癌細胞におけるFGF結合蛋白の機能解析
Project/Area Number |
21K17141
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
檜垣 美雷 広島大学, 病院(歯), 助教 (40826856)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 遺伝子ノックアウト / HBp17 / FGFBP-1 / 扁平上皮癌 / CRISPR / Cas9 |
Outline of Research at the Start |
Heparin-binding protein 17/FGF-Binding Protein-1 (HBp17/FGFBP-1)は、上皮細胞で特異的に発現する分泌蛋白であり、これまでわれわれはHBp17/FGFBP-1が扁平上皮癌(SCC)細胞における細胞増殖や造腫瘍性に深く関わることを報告してきた。しかしこれまでの研究では、HBp17/FGFBP-1の発現は抑制されたが、消失することはなかった。そこで本研究では、SCCにおけるHBp17/FGFBP-1のさらなる機能解析を目的に、CRISPR/Cas9を用いたHBp17/FGFBP-1発現のノックアウトが及ぼす影響を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
扁平上皮癌細胞におけるHeparin-binding protein 17/FGF-Binding Protein -1(以後、HBp17)遺伝子をCRISPR / Cas9システムを用いて欠失させた細胞株を作 成し、ウェスタンブロット法において当該蛋白質の消失を確認した。作成したHBp17ノックアウト扁平上皮癌細胞株(以後、HBp17-KO-SCC)においてParent細胞とでマイクロアレイ解析及びプロテオーム解析を行った。プロテオーム解析により、タンパク質の発現量の差を調べたところ、5805個のタンパク質が同定され、そのうち2590個がA431-WBp17-KO細胞でParentと比較してアップレギュレーション、3215個がダウンレギュレーションされていた。A431-HBp17-KO2細胞におけるFABP5、S100A9、S100A8、SPRR1A、AKR1C3、AKR1C2、SPRR1Bといった7つのタンパク質の発現量はA431-WT細胞と比較して5~180倍であった。マイクロアレイ解析ではA431-HBp17-KO細胞はParentと比較して347個がアップレギュレーション、446個がダウンレギュレーションしており、細胞のcDNAプロファイルを比較した統計解析の結果、AKR1C3、KRT1、AKR1C2、CA2、FABP5の発現が認められた。アップレギュレートされた遺伝子は、主に角化、表皮の発達、角化に関連しており、HBp17 KOの効果を示していた。これはHBp17 KOが終末分化の誘導を介してSCC細胞やOSCC細胞の増殖や運動性を抑制することを示唆する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた実験において想定していたデータが得られており、計画と相違なく概ね順調と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
実臨床における扁平上皮癌の病理組織標本での分化度におけるHBp17発現に関する検討及び、生存率との関連性を検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)