変形性顎関節症(SAMP3)マウスを用いた顎関節形態変化と顎機能障害の関連の解明
Project/Area Number |
21K17164
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森内 絵美 長崎大学, 病院(歯学系), 医員 (70866607)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 歯科 / 歯科矯正学 / 顎口腔機能 / 変形性顎関節症 / 顎運動 |
Outline of Research at the Start |
変形性顎関節症は、下顎頭の変形を生じる疾患であり、重篤なものでは顎顔面骨格の変形が惹起される。原因として、歯の欠損などの局所的要因やホルモンバランスの乱れ、加齢などが考えられているが、明確な病因や病態はいまだ解明には至っておらず、有効な予防法や治療法は確立されていない。 本研究では、変形性顎関節症モデルマウス(SAMP3)を用いて、下顎頭の変形に伴い、咀嚼機能および咬合がどのように変化するのかを検証し、変形性顎関節症の診断や機能療法等の治療の妥当性を評価するための基礎となるデータを収積する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、顎関節形態と顎口腔機能の関連を明らかにし、変形性顎関節症の進行度・臨床症状の診断や新たな治療法の有効性を検証するための基礎データの構築を目指すことである。咀嚼時には顎関節運動と咀嚼筋活動が相互に強調することで、円滑な顎運動が効率よく行われている。このため、変形性顎関節症では、下顎頭の変形が顕著になるほど、重篤な顎機能障害を引き起こし、開咬などの不正咬合を併発することも多い。そこで、変形性顎関節症モデルマウスを用いることで、継続的な病状の進行に伴う下顎頭の形態変化が顎運動、咀嚼筋の協調活動様式および咬合に及ぼす影響を解明し、顎関節障害の予防や治療法の開発につながる基盤的研究を行う。 本年度は主に顎関節症モデルとして通常のICRマウスに強制開口を行うことで、進行性下顎頭吸収疾患モデルとしての所見を確認し、更に顎運動データの収集を行った。また下顎頭の吸収の進行に伴い、顎運動、咀嚼筋活動および咬合がどのように変化するのかを検証し、変形性顎関節症の診断や機能療法等の治療の妥当性を評価するための基礎となるデータを収積した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、顎変形症モデルマウスを作成し、計測を行っているがデータの集積が予定より進んでいない状況である。理由としては、研究代表者が手術及び入院をしていたことである。また、実験マウスが麻酔薬の注入により計測前に死亡してしまったことが考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
使用する麻酔薬を実験マウスに負担の少ないものの代用を検討している。また、麻酔下での処置による衰弱や死亡を避けるため、実験マウスの処置中の体温の継続をモニタリングし、ヒーティングパッドでの体温の調節を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)