Project/Area Number |
21K17180
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 功次朗 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (40736625)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 口腔機能低下症 / エラストグラフィー / 口腔機能低下証 / 口腔周囲軟組織 / 咀嚼運動 / 咀嚼機能 / 口腔機能発達不全症 / 超音波エラストグラフィ |
Outline of Research at the Start |
咬筋エラストグラフィの採得手技を確立し、永久歯列期における達成すべき基準値を決定した上で、混合歯列期のエラストグラフィデータを解析することで、口腔機能発達不全症における咀嚼機能の診断基準の策定を目指す。本研究課題の成果により、「食べる機能」の可視化と、口腔機能発達不全症の病態を客観的に示すことができる可能性を秘めている。また、本研究成果はエビデンスに基づいた口腔機能育成政策に大きく寄与する。
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Outline of Annual Research Achievements |
1 .咬筋エラストグラフィの最適なイメージング手法の確立 エストラグラフィー(株式会社メディケアー:JS2)は従来のエコー装置では計測出来なかった”硬さ” 情報を色表示で検知できる。この機器は、組織に生ずる歪み分布を色で可視化するため、咬筋での硬さ情報を的確に描出できるセンサーの当て方を習得する。 2.永久歯列期のエラストグラフィでの正常値(到達目標)の検索 エラストグラフィを定量的評価項目として用いるためには、まず口腔機能が発達した状態の正常値、すなわち到達目標を設定する必要がある。これを達成するために、咀嚼機能評価とエラストグラフィの結果を比較して模索する。口腔機能に大きな問題がない永久歯列期の個性正常咬合者を対象に、左右咬筋のエラストグラフィの他、オクルーザルフォースメーター(GM10、長野)による最大咬合力(左右大 臼歯部)、バイトアイ(GC、東京)咬合接触面積、グミゼリー(UHA味覚糖、大阪)による咀嚼能率の データを採得する。これらのデータから、エラストグラフィと直接的評価結果を比較し、永久歯列期で到達すべきエラストグラフィの正常値を決定することとした。正常値の検索を終了後、口腔機能低下症の方のデータ採得を行い、正常値との比較検討を行う。 機能低下をきたしている領域が判明することが予想されるため、MFTや咀嚼トレーニングによって再評価のツールとしても使用する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
理由 進捗状況については、エラストグラフィー機器を用いたものは遅れている。理由としてはコロナ禍にてなかなか人を対象としたデータ採得は難しい状態であったこと、また半導体不足により、購入予定機器の生産体制が遅滞していること、価格の変動の可能性もあることから機器の購入を選定も含め再検討中である。エラストグラフィー以外のバイトアイ、最大咬合力測定、グミゼリーをもちいた計測手技はトレーニングによって問題のないレベルに達している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方法については、コロナ禍によるヒトを対象とする臨床研究がなかなか進められない現状は少しずつ回復してきていることから、機器購入の最終検討を行う。最大咬合力、咬合接触面積、咀嚼能率等の他パラメータと機器により得られた画像情報との統合と解析を行う。機器購入後は手技のトレーニングは必要だが、他分野の教員にも指導を仰ぎながら短期間で習得可能と考えいる。筋肉組織を視覚的に表示、計測でき得る機器を可及的早期に購入し、咬筋のエラストグラフィーの最適なイメージング手 法を確立させる。具体的にはエコーと同様端子の当て方によるイメージ画像の変調を理解する。また、文献的には言われているが、顎顔面領域周辺の構造は平坦な部分が少ないため、アーチファクトの発生を可及的に少なくする等、再現性の高いデータ採得が可能となるよう機器の特性を理解し、進める予 定である。
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