Development of Remote simulation training for laparoscopic surgery
Project/Area Number |
21K17221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
パウデル サシーム 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (80811489)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 遠隔教育 / 外科教育 / シミュレーショントレーニング / Global Surgery / 腹腔鏡鼠経ヘルニア修復術 / 腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術 |
Outline of Research at the Start |
外科医の減少、手術の高度化や医療事故の社会問題化など、手術医療を取り巻く環境は大きく変化した。このような背景の中、より安全で質の高い手術の提供には、外科修練の充実が課題となる。過去20年で急速に普及した内視鏡外科領域では、指導者の点在などにより教育体制や教育機会に地域格差が生じた。また、新型コロナウイルス感染症の流行により、オンサイトの教育機会が著しく減少した。 本研究では、手術に特化した遠隔シミュレーショントレーニング基盤の構築とカリキュラム開発手法の確立、そして教育効果を検証する。学会と連携した遠隔トレーニングの実施により、誰もがどこでも良質な手術医療を受けられる社会環境に貢献する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度には昨年度完了していた教育システムの開発と遠隔トレーニングのパイロットスダディの論文がGlobal Surgical Education Journal of Association of Surgical Educationに出版された。昨年度から始めていた、多施設共同無作為比較試験でこの遠隔シミュレーショントレーニングシステムの教育効果の検証は今年度で完了した。パイロットスダディで一つの群で20名が必要になるサンプルサイズの計算になり、本研究には日本全国の16施設の43名の修練医が登録された。遠隔トレーニングを行う群に22名、自己練習群に21名に振りわけとなり、自己練習群から2名の脱落あり、最終的に遠隔トレーニング群の22名と自己練習群の19名で結果を解析を行っている。本研究で遠隔トレーニング群と自己練習群両者ともに最終評価でトレーニング前に比較して有意差を持って点数の向上を認めて教育効果を認めた。ただし、遠隔トレーニング群の方が自己練習群に比較して有意差を持って点数が高く、より教育効果が顕著だった。また、遠隔トレーニング群において参加者の点数のばらつきも少なく、底上げ効果も認めた。自己練習に比較して遠隔トレーニングの教育効果を本研究にて示した。この結果を日本内視鏡外科学会の総会で発表した。現在はその結果をまとめて論文執筆中である。今年度中に出版予定である。 今後国外を含めた指導者不在地域で遠隔シミュレーショントレーニングの展開を進める。国外施設としては、申請者らが定期的に現地手術指導を行なってきたネパールのチトワン医科大学とNational Academy of Medical Scienceを遠隔施設として、当該遠隔シミュレーショントレーニングを行い、教育効果の再現性を検証する予定である。国内においては、日本ヘルニア学会と日本内視鏡外科学会と提携し、当該遠隔シミュレーショントレーニングを実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遠隔シミュレーショントレーニングの基盤構築と環境整備:昨年度で完了している。 トレーニングカリキュラムの開発手法の確立:昨年度完了していて、今年度に教育システムの開発と遠隔トレーニングのPilot Studyの論文はGlobal Surgical Education Journal of Association of Surgical Educationに出版された。 遠隔シミュレーショントレーニングの教育効果検証:当該手術未経験の外科専攻医らを対象に開発した遠隔シミュレーショントレーニングの教育効果を多施設共同無作為比較試験で検証を行った。Pilot StudyからSample sizeが40名必要という計算になり、全国の16施設の43名が本研究に登録した。遠隔トレーニングを行う群に22名、自己練習群に21名になり、自己練習群から2名の脱落あり、最終的に遠隔トレーニング群の22名と自己練習群の19名で結果を解析を行っている。現在その結果解析の論文を現在作成中である。
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Strategy for Future Research Activity |
・遠隔シミュレーショントレーニングの教育効果検証 遠隔シミュレーショントレーニングの教育効果の検証の多施設共同無作為比較試験が完了して、今年度中に論文発表する予定。 ・国外を含めた指導者不在地域への遠隔シミュレーショントレーニングの試験的展開 今年度、指導者が少ない国内外地域へ、新たに開発した当該遠隔シミュレーショントレーニングシステムを試験的に実施する。国外施設としては、申請者らが定期的に現地手術指導を行なってきたネパールのチトワン医科大学とNational Academy of Medical Scienceを遠隔施設として、当該遠隔シミュレーショントレーニングを行い、教育効果の再現性を検証するとともに、実施における課題を抽出する。国内においては、日本ヘルニア学会と日本内視鏡外科学会と提携し、当該遠隔シミュレーショントレーニングを実施する。他術式への展開を含め、遠隔シミュレーショントレーニングの導入を促進するため、システム基盤やカリキュラム開発手法に係る情報をガイドブックにまとめ公表する。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)