診療ガイドライン活用に向けた情報基盤・体制整備:国際的実装科学知見の日本への応用
Project/Area Number |
21K17248
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐々木 典子 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (30736632)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 実装の科学 / 診療ガイドライン / 理論的枠組み / 活用ツール / 情報基盤構築 / 実装科学 / 情報基盤 / 学際的体制 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、世界レベルで散在して活用しにくい実装科学の膨大な知見(理論的枠組み、活用ツール等)を収集・整理し、診療ガイドラインの推奨を実践しやすい情報基盤を構築する。具体的には、診療ガイドラインの推奨を日本の医療現場で活用しやすいよう、関係者が使用しやすいポータルサイトを整備する。また、情報の活用状況を定量的に比較評価して、日本に効果的に適用できる理論・ツールを開発する。さらに、これらの情報を活用するための学際的体制を、世界の先駆的事例の運用方法と成功事例、教育方法等を参考に検討し、診療ガイドラインを活用しやすい体制のあり方について多面的かつ統合的に提案する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、世界レベルで散在して活用しにくい実装科学の膨大な知見を日本の医療現場で応用できるよう、診療ガイドラインの推奨を実践するために有用な情報基盤を構築することを目的とする。 具体的には、GIN会員活動等をもとに海外政府関連医療サービス機関(SIGN、NICE、世界保健機関等)や実装の科学関連学会等で公開されている基礎理論・方法論や活用ツールを収集・整理し(2021年度)、ポータルサイトを構築した。2022年度にパイロット版を、2023年度に完成版を公開し、随時更新している。 また、医療における高齢者の経済的保護に係わる調査研究データを用いてBehaviour Change Wheelフレームワークの重要性を明らかにし、GIN学会で発表(2022年度)を、また関連して複数編の論文等の執筆を行った(2023年度)。 診療ガイドライン関係者の教育に関しては、McMaster大学INGUIDE(e-learning)により最新の知見を得るとともに、国内向けにはCOVID-19感染症により整備が進んだLiving guideline活用の最新の動きについて、日本医療機能評価機構マインズでの診療ガイドライン作成者・初学者向けの学習教材(導入編)の中で紹介した。(2023年度3月一般公開、https://minds.jcqhc.or.jp/methods/training-materials/introduction/)。 さらに国内における医療関連各種学会への参加を通じて、幅広い診療領域における診療ガイドラインの作成・更新・活用状況について現状把握、課題の検討等を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ポータルサイトの構築は完成し、維持段階である。また学会発表および論文執筆等も比較的順調に進んできたが、Behaviour Change Wheelフレームワークを応用した論文が未完成であり延長申請を行った。
|
Strategy for Future Research Activity |
実装フレームワークのひとつであるBehaviour Change Wheelを活用する意義を検討した論文を完成し、国際誌へ投稿する。
|
Report
(3 results)
Research Products
(7 results)